擬似言語の勉強方法とは?IT初心者でも無理なく身につく学習ステップを解説

公開日: 2026-05-19

初めまして。
擬似言語学習サイトのGiji Academyです。

この記事では、擬似言語の勉強方法について、IT初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

擬似言語を学び始めたとき、

擬似言語って何から勉強すればいいの? コードを見ても、どこを読めばいいのか分からない。 アルゴリズムと聞くだけで難しそう。

このように感じる方は多いです。

でも、安心してください。

擬似言語は、いきなり全部を理解しようとすると難しく感じますが、順番を決めて学べば少しずつ読めるようになります。

エンジニアとして10年ほどコードを書いてきた私の感覚でも、プログラミングが得意な人ほど、最初から難しいことをしているわけではありません。
むしろ、処理を1行ずつ分解して考えるのが上手いだけです。

擬似言語も同じです。

読む、意味を考える、値の変化を追う、実行して確認する。
このくり返しで、少しずつ理解できるようになります。

この記事では、擬似言語の基本から、具体的な勉強手順、サンプルコードを使った練習方法まで解説します。

擬似言語の勉強で最初に大切なこと

擬似言語を勉強するときに、最初から完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。

まず大切なのは、擬似言語を暗記科目として見ないことです。
擬似言語は、英単語のように1つずつ丸暗記するものではありません。

どちらかというと、文章を読む感覚に近いです。

  • この処理は何をしているのか。
  • この変数には、今どんな値が入っているのか。
  • なぜここで条件分岐しているのか。

こうした流れを追いながら読むことが大切です。

特にIT初心者の方は、記号や書き方に目が行きすぎてしまうことがあります。
もちろん文法も大事ですが、最初に見るべきなのは処理の流れです。

たとえば、次のような擬似言語があったとします。

○main
整数型: price
整数型: count
整数型: total

price ← 120
count ← 3
total ← price × count

print(total)

このコードを見たときに、最初から整数型や矢印の意味を完璧に説明できなくても大丈夫です。

まずは、

120と3を使って何かを計算しているんだな。 最後にtotalを表示しているんだな。

このくらいの理解から始めて問題ありません。

ここから1行ずつ見ていくと、120円の商品を3個買ったときの合計金額を計算していることが分かります。

つまり、擬似言語の勉強では、コードを日本語に直す力がとても大切です。

擬似言語を勉強する前に知っておきたい全体像

擬似言語を効率よく勉強するには、何をどの順番で学ぶかを知っておくと安心です。

いきなり配列やループから入ると、混乱しやすくなります。
まずは、全体像をざっくりつかみましょう。

学習ステップ 学ぶ内容 目標
1 変数と代入 値を入れる流れが分かる
2 計算処理 足し算や掛け算の処理を読める
3 条件分岐 もし〜なら、の流れが分かる
4 繰り返し 同じ処理を何度も行う意味が分かる
5 配列 複数の値をまとめて扱える
6 トレース 値の変化を表で追える
7 試験問題 問題文から処理の目的を読み取れる

この順番で進めると、かなり学びやすくなります。

特に初心者の方は、変数と代入を飛ばさないことが大切です。
ここがあいまいなまま条件分岐やループに進むと、急に難しく感じます。

【関連記事】擬似言語とは?IT初心者にもわかる意味・書き方・プログラミングとの違いをやさしく解説

勉強方法1:まずは変数と代入を理解する

擬似言語で最初に出てくる大事な考え方が、変数です。

変数とは、値を入れておく箱のようなものです。
たとえば、priceという変数には金額を入れ、countという変数には個数を入れることができます。

擬似言語では、次のように書くことがあります。

price ← 120
count ← 3

これは、priceに120を入れる、countに3を入れるという意味です。

ここで大切なのは、矢印の向きです。

右側の値を、左側の変数に入れます。

慣れないうちは、この矢印が少し分かりにくいかもしれません。

でも、何度か見ていると自然に読めるようになります。
エンジニア歴10年の私でも、新しい言語やツールを触るときは、最初にこういう小さな書き方を確認します。

変数はメモしながら読む

擬似言語を読むときは、頭の中だけで処理を追わないほうがいいです。

特に初心者のうちは、変数の値を紙やメモに書きながら読むのがおすすめです。
これをトレースといいます。

たとえば、次のコードを見てみましょう。

○main
整数型: a
整数型: b
整数型: c

a ← 5
b ← 8
c ← a + b

print(c)

この場合、aには5、bには8が入ります。
そして、cにはa + bの結果が入るので、13になります。

表にすると、こうなります。

a b c 説明
a ← 5 5 aに5を入れる
b ← 8 5 8 bに8を入れる
c ← a + b 5 8 13 5 + 8の結果をcに入れる
print(c) 5 8 13 13を表示する

このように、値の変化を見える形にすると理解しやすくなります。

擬似言語が苦手な人は、コードが読めないというより、途中の値を見失っていることが多いです。
だからこそ、最初はゆっくりで大丈夫です。

勉強方法2:条件分岐は日常の判断に置き換える

変数と代入に慣れてきたら、次は条件分岐です。

条件分岐とは、条件によって処理を変えることです。
日常生活でも、私たちは条件分岐をたくさん使っています。

雨が降っていたら傘を持つ。
80点以上なら合格にする。
在庫が0なら売り切れと表示する。

こう考えると、少し身近に感じませんか?

擬似言語では、次のように書くことがあります。

○main
整数型: score

score ← 85

if score >= 80
  print("合格")
else
  print("不合格")
endif

このコードでは、scoreが80以上かどうかを確認しています。
scoreには85が入っているので、結果は合格です。

ここで大事なのは、条件式を日本語に直すことです。

score >= 80は、scoreが80以上という意味です。
記号に慣れていないと難しく見えますが、やっていることはシンプルです。

条件分岐でよく出る比較の意味

条件分岐では、比較の記号がよく出てきます。

記号 意味 読み方の例
> より大きい score > 80 は80より大きい
>= 以上 score >= 80 は80以上
< より小さい count < 10 は10より小さい
<= 以下 count <= 10 は10以下
= 等しい answer = 1 は1と等しい
等しくない answer ≠ 1 は1ではない

最初は全部を一気に覚えなくても大丈夫です。

問題を解きながら、何度も出てきたものから自然に覚えていきましょう。
よく使う記号は、何度も見るうちに体に馴染んできます。

【関連記事】擬似言語の記号・記述形式一覧|試験前のチェック早見表

勉強方法3:繰り返しは回数を数えながら読む

条件分岐の次に大きな壁になりやすいのが、繰り返しです。

繰り返しは、同じ処理を何度も行うための仕組みです。
プログラミングではとてもよく使います。

たとえば、1から5までの数を表示する処理を考えてみましょう。

○main
整数型: i

for i を 1 から 5 まで 1 ずつ増やす
  print(i)
endfor

このコードを実行すると、1、2、3、4、5と表示されます。

繰り返しが苦手な方は、何回実行されるのかを数えるところから始めると理解しやすいです。
この例では、iが1から5まで変化するので、5回処理が行われます。

ループの中で値が変わる感覚をつかむ

繰り返しでは、変数の値が少しずつ変わります。

ここを追えるようになると、擬似言語の理解が一気に進みます。
次の例を見てみましょう。

○main
整数型: i
整数型: sum

sum ← 0

for i を 1 から 5 まで 1 ずつ増やす
  sum ← sum + i
endfor

print(sum)

このコードは、1から5までの合計を求めています。

最初にsumは0です。
そこに、iの値を順番に足していきます。

回数 i sumの変化
1回目 1 0 + 1 = 1
2回目 2 1 + 2 = 3
3回目 3 3 + 3 = 6
4回目 4 6 + 4 = 10
5回目 5 10 + 5 = 15

最後に表示されるのは15です。

ここで、sum ← sum + iという書き方に違和感を持つ方もいるかもしれません。
数学の式として見ると、sumとsum + iが同じという意味に見えてしまうからです。

でも、プログラムでは意味が違います。

右側のsum + iを計算して、その結果を左側のsumに入れ直す。
これが代入です。

この感覚が分かると、繰り返し処理がかなり読みやすくなります。

勉強方法4:配列はロッカーのように考える

繰り返しに慣れてきたら、配列にも進んでみましょう。

配列とは、複数の値をまとめて扱う仕組みです。
1つの変数に1つの値を入れるのではなく、番号付きの箱を並べるイメージです。

たとえば、点数を3つ扱いたいとき、score1、score2、score3のように別々の変数を作ることもできます。
ただ、数が増えると大変です。

そこで配列を使います。

○main
整数型の配列: scores ← {80, 90, 70}

print(scores[1])
print(scores[2])
print(scores[3])

この例では、scoresという配列に80、90、70が入っています。

scores[1]は1番目の値、scores[2]は2番目の値、scores[3]は3番目の値です。
試験や教材によっては、配列の番号が0から始まる場合もあるので、問題文のルールを確認しましょう。

配列と繰り返しはセットで出やすい

配列は、繰り返しと一緒に出ることが多いです。

複数の点数を順番に足して、合計を求めるような問題ですね。
次の例を見てみましょう。

○main
整数型の配列: scores ← {80, 90, 70}
整数型: i
整数型: total

total ← 0

for i を 1 から 3 まで 1 ずつ増やす
  total ← total + scores[i]
endfor

print(total)

このコードでは、scoresの中にある点数を順番に足しています。

  • 1回目はscores[1]なので80。
  • 2回目はscores[2]なので90。
  • 3回目はscores[3]なので70。

合計は240になります。

配列が出てきたときは、今どの番号を見ているのかを確認しましょう。
iの値と配列の番号をセットで追うのがコツです。

勉強方法5:コードを日本語に直す練習をする

擬似言語を読めるようになる一番の近道は、コードを日本語に直すことです。

これは本当におすすめです。
エンジニアとして実務でコードを読むときも、私は頭の中で日本語に変換しています。

  • この関数はデータを受け取っている。
  • ここで条件を確認している。
  • このループで一覧を順番に処理している。

このように、コードの目的を言葉にします。

擬似言語でも同じです。
次のコードを見てみましょう。

○main
整数型: age

age ← 20

if age >= 18
  print("利用できます")
else
  print("利用できません")
endif

これを日本語にすると、次のようになります。

  • ageという変数を用意する。
  • ageに20を入れる。
  • ageが18以上なら、利用できますと表示する。
  • そうでなければ、利用できませんと表示する。

たったこれだけです。

コードのままだと難しく見えるものも、日本語に直すとかなり分かりやすくなります。
最初は時間がかかっても大丈夫です。

むしろ、時間をかけて1行ずつ読んだほうが力になります。

勉強方法6:シミュレーターで実行して確認する

擬似言語は、読むだけだと分かったつもりになりやすいです。

そこでおすすめなのが、シミュレーターを使って実行する学習です。
実際に動かしてみると、自分の予想と結果が合っているか確認できます。

たとえば、次のコードを見たとき、結果を先に予想してみてください。

○main
整数型: x
整数型: y

x ← 10
y ← x + 5
x ← y + 2

print(x)

最初にxには10が入ります。
次にyにはx + 5なので15が入ります。

そのあと、xにはy + 2が入ります。
yは15なので、xは17になります。

最後に表示されるのは17です。

このように、まず自分で予想します。
そのあと実行して、結果を確認します。

予想と違った場合は、どこで値を見間違えたのかを確認します。
このくり返しがとても大切です。

擬似言語をシミュレーターを使いながらハンズオンで学習するには、「擬似言語学習サイト Giji Academy」がおすすめです。

勉強方法7:試験問題は最初に目的を読む

ITパスポートや基本情報技術者試験などで擬似言語が出る場合、コードだけをいきなり読むと難しく感じます。

まずは、問題文から処理の目的を読み取りましょう。
何を求めたいプログラムなのかを先に見ることが大事です。

合計を求めるのか。
最大値を探すのか。
条件に合うデータを数えるのか。
配列の中から特定の値を探すのか。

目的が分かると、コードの読み方が変わります。

たとえば、最大値を求める問題なら、この変数は今の最大値を保存しているんだなと予想できます。
合計を求める問題なら、sumやtotalのような変数に注目できます。

問題を解くときの読み方

試験問題では、全部の行を同じ重さで読む必要はありません。

まず、変数名を見ます。
次に、初期値を確認します。
そして、条件分岐と繰り返しを重点的に読みます。

特に、ループの中で値が変わる変数は重要です。
そこが答えにつながることが多いです。

次のようなコードを見てみましょう。

○main
整数型の配列: data ← {3, 8, 2, 6}
整数型: i
整数型: max

max ← data[1]

for i を 2 から 4 まで 1 ずつ増やす
  if data[i] > max
    max ← data[i]
  endif
endfor

print(max)

このコードは、配列の中から最大値を探しています。

最初にmaxへdata[1]、つまり3を入れます。
そのあと、data[2]からdata[4]まで順番に見て、maxより大きければ入れ替えます。

最終的にmaxは8になります。

ここで重要なのは、maxが今まで見た中で一番大きい値を保存しているということです。
この役割に気づくと、コード全体が読みやすくなります。

擬似言語の勉強でやってはいけないこと

ここまで勉強方法を紹介してきましたが、逆に避けたほうがいい学習もあります。

よくあるのが、答えを見て分かった気になることです。
解説を読むと、たしかに分かった気がします。

でも、自分で値を追えないままだと、似た問題が出たときに手が止まります。

擬似言語は、読むだけではなく、手を動かすことが大切です。

紙に書く、表にする、実行する、間違える、直す。

この流れをくり返すことで、少しずつ力がついていきます。

もう1つ避けたいのは、難しい問題ばかり解こうとすることです。

初心者のうちは、簡単な問題を何度も解くほうが効果的です。
変数、条件分岐、繰り返しの基本がしっかりしていれば、難しい問題にも対応しやすくなります。

初心者におすすめの学習スケジュール

擬似言語は、短期間で一気に詰め込むよりも、少しずつ続けるほうが身につきやすいです。

毎日長時間やる必要はありません。
1日15分でも、コードを読んで値を追う習慣を作ることが大切です。

期間 学習内容 やること
1日目 変数と代入 簡単な計算コードを読む
2日目 条件分岐 if文の流れを日本語に直す
3日目 繰り返し ループの回数を数える
4日目 配列 配列の番号と値を確認する
5日目 トレース 表を書いて値を追う
6日目 練習問題 簡単な問題を解く
7日目 復習 間違えた問題をもう一度解く

このスケジュールは、あくまで目安です。

大切なのは、急がないことです。
分からないところに戻りながら進めていけば大丈夫です。

擬似言語が難しいと感じたとき

擬似言語が難しいと感じるのは、才能がないからではありません。

多くの場合、まだ慣れていないだけです。
見慣れない記号、変数、条件分岐、繰り返しが一気に出てくるので、難しく感じるのは自然なことです。

特に、問題文とコードを同時に読む必要があると、頭が忙しくなります。
そのため、最初は読む場所を分けるのがおすすめです。

まず問題文を読む。 次に変数を見る。 そのあとコードを1行ずつ読む。

このように分けるだけでも、かなり楽になります。

分からないコードに出会ったら、すぐに解説を見る前に、まずは1つだけ予想してみましょう。
この変数には何が入りそうか、最後に何が表示されそうか。

完璧に当てる必要はありません。
予想してから確認することに意味があります。

【関連記事】擬似言語が難しいと感じる原因は?3つの解決策を解説します!

擬似言語を得意にするための復習方法

擬似言語は、一度解いた問題を復習するとかなり効果があります。

1回目は分からなかった問題でも、2回目に読むと流れが見えることがあります。
3回目には、どこがポイントだったのか分かるようになります。

復習するときは、ただ答えを覚えるのではなく、なぜその答えになるのかを確認しましょう。

  • この変数は何のためにあるのか。
  • この条件分岐では何を判断しているのか。
  • この繰り返しは何回実行されるのか。

こうした問いを持ちながら読むと、理解が深まります。

また、間違えた問題をノートに残すのもおすすめです。
自分がどこでつまずいたのかが見えてきます。

たとえば、

配列の番号を間違えやすい。
ループの最後の回数を数え間違えやすい。
代入後の値を更新し忘れやすい。

こうした自分のクセが分かると、次の問題で注意できます。

まとめ

擬似言語は、最初は難しく見えるかもしれません。

でも、やっていることは意外とシンプルです。
値を入れる、計算する、条件で分ける、くり返す、結果を表示する。

この基本の組み合わせで、多くの問題はできています。

大切なのは、いきなり難しい問題に挑戦することではありません。
まずは変数と代入を理解し、条件分岐、繰り返し、配列へと少しずつ進むことです。

読む、予想する、実行する、直す。

このくり返しで、擬似言語は少しずつ身についていきます。

最初からスラスラ読めなくても大丈夫です。
1行ずつ読めるようになれば、必ず前に進んでいます。

今日の学習では、まず短いコードを1つだけ読んでみましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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