基本情報 科目Bが難しすぎると感じる人へ|原因と対策を初心者向けに解説

公開日: 2026-05-28

基本情報技術者試験の勉強をしていると、科目Bで急に手が止まることがあります。

科目Aは暗記で少しずつ進められたのに、科目Bになると擬似言語やアルゴリズムが出てきて、何をどう読めばいいのかわからない。そんな状態になる方は少なくありません。

基本情報の科目B、難しすぎる 自分にはプログラミングのセンスがないのかも

そう感じてしまうこともありますよね。

でも、安心してください。科目Bが難しく感じるのは、あなたの能力が低いからではありません。

多くの場合、読み方の順番を知らないまま、いきなり長い問題に挑戦していることが原因です。

この記事では、基本情報技術者試験の科目Bが難しすぎると感じる理由と、初心者がどこから対策すればよいのかをわかりやすく解説します。

基本情報の科目Bとは

まずは、科目Bがどのような試験なのかを整理しておきましょう。

基本情報技術者試験は、科目Aと科目Bに分かれています。科目AはIT全般の知識を問う問題が中心で、科目Bは擬似言語で書かれたプログラムや情報セキュリティの問題を解く試験です。

IPAが公開している情報では、科目Bは試験時間100分、出題数20問、解答数20問です。つまり、全問必須です。

科目Bは、アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの二つの分野で構成されています。IPAの科目Bサンプル問題では、分野別の出題割合は、アルゴリズムとプログラミングが8割、情報セキュリティが2割を想定するとされています。

つまり、科目Bが難しすぎると感じる人の多くは、ほぼアルゴリズムと擬似言語でつまずいていると言えます。

科目Bの出題イメージ

科目Bでは、知識をそのまま答えるだけではなく、問題文を読みながら処理の流れを考える力が問われます。

整理すると、次のようなイメージです。

項目 内容 初心者がつまずきやすい理由
擬似言語 試験用のプログラム風の記述 見慣れない記号や書き方が多い
アルゴリズム 処理の手順や考え方 暗記だけでは解けない
変数・配列 値を入れる箱やデータの並び 値の変化を追う必要がある
繰返し処理 同じ処理を何度も行う 何回実行されるかで混乱しやすい
情報セキュリティ ログ、認証、攻撃対策など 問題文が長く読解力も必要

この表を見ると、科目Bが難しく感じるのも自然です。

科目Aのように、用語を知っていれば答えられる問題ばかりではありません。科目Bでは、知識を使って考える必要があります。

ただし、これは逆に言えば、読み方を身につければ少しずつ解けるようになるということです。

科目Bが難しすぎると感じる理由

では、なぜ科目Bはここまで難しく感じるのでしょうか?

ここを整理しておくと、自分がどこでつまずいているのかが見えてきます。原因がわかれば、対策も立てやすくなります。

擬似言語の読み方に慣れていない

一つ目の理由は、擬似言語の読み方に慣れていないことです。

擬似言語は、PythonやJavaのような実在のプログラミング言語そのものではありません。試験用に、処理の流れを表すための書き方です。

たとえば、次のような処理を見てみましょう。

整数型: x ← 2
整数型: y ← 5

x ← y
y ← x + 3

最初、xは2、yは5です。

その後、x ← y によって、xにはyの値である5が入ります。最後に y ← x + 3 なので、yには8が入ります。

ここで大切なのは、 を等号のように読まないことです。右側の値を左側に入れる、という意味です。

この感覚がないまま問題を読むと、最初の数行で混乱します。科目Bが難しすぎると感じる人は、まずここでつまずいていることが多いです。

擬似言語そのものが不安な方は、先にこちらの記事で基本を確認しておくと読みやすくなります。

【関連記事】擬似言語とは?IT初心者にもわかる意味・書き方・プログラミングとの違いをやさしく解説

変数の値を頭の中だけで追っている

二つ目の理由は、変数の値を頭の中だけで追おうとしていることです。

科目Bでは、変数の値が何度も変わります。最初は1だった値が、途中で3になり、さらに別の計算で8になることもあります。

これを頭の中だけで覚えようとすると、かなり大変です。

たとえば、次のような処理を考えてみます。

整数型: a ← 1
整数型: b ← 2
整数型: c ← 0

c ← a + b
a ← c + b
b ← a + c

この処理では、最初にaは1、bは2、cは0です。

3行目でcは3になります。次にaは5になります。最後にbは8になります。

短いコードでも、値の変化を頭の中だけで追うと間違えやすいです。これが長い問題になると、さらに混乱します。

エンジニア歴10年の今でも、複雑な処理を読むときはメモを書きます。プロでも全部を頭だけで処理するわけではありません。

だから、初心者の方がメモを書きながら解くのは、とても自然なことです。

問題文が長くて焦ってしまう

三つ目の理由は、問題文の長さです。

科目Bの問題は、説明文、擬似言語、選択肢がセットになっています。最初に見ると、情報量が多くて圧倒されるかもしれません。

しかも試験時間は限られています。

焦って1行目から全部を読もうとすると、途中で目的を見失いやすくなります。科目Bでは、問題文を全部同じ重さで読む必要はありません。

まずは、何を聞かれているのかを確認します。次に、入力、出力、変数、繰返し条件を見ていきます。

この順番にするだけで、読みやすさはかなり変わります。

アルゴリズムを暗記しようとしている

四つ目の理由は、アルゴリズムを丸暗記しようとしていることです。

もちろん、探索や整列などの代表的な考え方を知っておくことは大切です。ただ、科目Bでは、名前を覚えただけでは解けません。

大切なのは、処理の目的を読み取ることです。

このプログラムは何をしたいのか。どの値を数えているのか。どの条件で繰返しを止めるのか。

ここを見ないまま、これは何ソートだろう、これは何探索だろうと考え始めると、かえって難しく感じます。

アルゴリズムは暗記科目ではありません。手順を読む練習が必要です。

科目Bは本当に難しすぎるのか

ここまで読むと、やっぱり科目Bは難しいのでは?と思うかもしれません。

たしかに、科目Bは簡単ではありません。特にIT初心者にとっては、科目Aよりも壁を感じやすい分野です。

ただし、難しすぎて誰にも解けない試験ではありません。

難しいけれど対策できる試験

科目Bは、プログラミング経験がある人でも油断すると間違えます。

理由は、コードを書く力と、試験問題を読む力が完全に同じではないからです。実務でコードを書ける人でも、選択肢形式の問題で条件を読み違えることがあります。

一方で、プログラミング未経験でも、変数、条件分岐、繰返し、配列の基本を丁寧に練習すれば、少しずつ点は取れるようになります。

ここが大事です。

科目Bは、才能だけで決まる試験ではありません。正しい順番で練習すれば、読み方は身につきます。

満点を目指さなくてよい

科目Bで苦しくなる人は、最初から全部を理解しようとしがちです。

でも、合格を目指すなら、満点を取る必要はありません。基本情報技術者試験は、科目Aと科目Bそれぞれで基準点を超えることが大切です。

科目Bでは、まず簡単な問題を落とさないことを目標にしましょう。

難しいデータ構造や複雑なアルゴリズムにいきなり挑むより、代入、条件分岐、繰返し、配列の基本を固める方が効果的です。

科目Bで最初に対策すべきこと

ここからは、科目Bが難しすぎると感じる人が、何から勉強すればよいのかを具体的に見ていきます。

いきなりサンプル問題を全部解こうとしなくて大丈夫です。まずは、小さな処理を確実に読める状態を目指しましょう。

まずは代入を理解する

最初に押さえたいのは、代入です。

代入とは、変数に値を入れることです。擬似言語では、x ← 10 のように書かれます。

これは、xと10が等しいという意味ではありません。xに10を入れるという意味です。

整数型: x ← 10
整数型: y ← 3

x ← y
y ← x + 2

この場合、最後のxは3、yは5です。

最初のxは10でしたが、途中でyの値が入るため、3に変わります。ここを読み違えると、後ろの計算もすべてずれてしまいます。

科目Bでは、代入の理解が土台になります。

次に条件分岐を読む

代入に慣れたら、条件分岐を読みます。

条件分岐とは、条件によって処理を分ける仕組みです。たとえば、点数が60点以上なら合格、そうでなければ不合格とする処理です。

整数型: score ← 72
文字列型: result

if (score が 60 以上)
  result ← "合格"
else
  result ← "不合格"
endif

scoreは72なので、60以上という条件を満たします。そのため、resultには合格が入ります。

条件分岐では、どの条件が真になるかを確認します。複数の条件がある場合は、上から順番に見ていくことが大切です。

繰返しは表で追う

科目Bで一番つまずきやすいのが、繰返し処理です。

繰返しは、同じ処理を何度も実行します。そのたびに変数の値が変わるので、頭の中だけで追うと混乱しやすくなります。

整数型: i
整数型: total ← 0

for (i を 1 から 4 まで 1 ずつ増やす)
  total ← total + i
endfor

この処理では、iが1、2、3、4と変化します。

totalは最初0です。1回目で1、2回目で3、3回目で6、4回目で10になります。

回数 i total
初期値 - 0
1回目 1 1
2回目 2 3
3回目 3 6
4回目 4 10

このように、表にして変数の変化を追うことをトレースといいます。

科目Bが難しすぎると感じる人ほど、トレースを飛ばしがちです。でも、最初は必ず書いた方がいいです。

トレースの考え方を詳しく確認したい方は、こちらの記事も参考になります。

【関連記事】擬似言語の勉強方法とは?IT初心者でも無理なく身につく学習ステップを解説

科目Bの勉強順ロードマップ

科目Bは、順番を間違えると一気に難しく感じます。

いきなり再帰、木構造、複雑な整列アルゴリズムから始めると、かなり挫折しやすいです。まずは、土台になる部分から積み上げましょう。

初心者におすすめの順番

おすすめの勉強順は、次の通りです。

順番 学ぶ内容 目標
1 擬似言語の記号 問題文の意味を読めるようにする
2 変数と代入 値の上書きを理解する
3 条件分岐 ifの条件を追えるようにする
4 繰返し 何回実行されるか数える
5 配列 添字と値の関係を理解する
6 関数 引数と戻り値を確認する
7 探索・整列 代表的な処理の流れに慣れる
8 サンプル問題 本番形式で練習する

この順番で進めると、知識がつながりやすくなります。

特に、変数と繰返しが弱いまま配列に進むと、一気に混乱します。焦らず、短い処理から練習しましょう。

最初から難問を解かない

科目Bが苦手な人ほど、いきなり本番レベルの問題に挑戦してしまうことがあります。

もちろん、本番形式に慣れることは大切です。ただ、基礎が固まっていない状態で難問を解くと、解説を読んでもよくわからないまま終わります。

最初は、3行から10行くらいの短い擬似言語で十分です。

短いコードを見て、変数がどう変わるかを説明できるようにしましょう。ここができるようになると、長い問題にも少しずつ対応できます。

擬似言語の記号を確認したい方は、こちらの記事もあわせて使ってみてください。

【関連記事】擬似言語の記号・記述形式一覧|試験前のチェック早見表

難しい問題に出会ったときの考え方

科目Bを勉強していると、どうしても解けない問題に出会います。

そのときに、自分は向いていないと考える必要はありません。むしろ、解けない問題にどう向き合うかが大切です。

まず入力と出力を見る

難しい問題では、まず入力と出力を確認しましょう。

このプログラムは何を受け取り、何を返すのか。ここがわかると、処理の目的が見えてきます。

たとえば、配列を受け取って最大値を返すのか。文字列を受け取って一致数を数えるのか。数値を受け取って条件に合うものを数えるのか。

目的が見えないまま細かい処理を追うと、迷子になりやすいです。

変数名に意味をつける

擬似言語の変数名は、問題によっては短く書かれています。

a、b、i、j、nのような変数が出てくると、何を表しているのかわかりにくいですよね。

その場合は、自分で意味をメモしてみましょう。

iは繰返しの番号、nはデータの個数、totalは合計、countは数えた個数。こうやって変数に役割をつけると、処理が読みやすくなります。

実務でも、コードを読むときは変数の役割を意識します。名前を見て意味を考えるだけで、理解のスピードは変わります。

わからない問題は一度飛ばす

試験本番では、わからない問題にこだわりすぎないことも大切です。

科目Bは全問必須ですが、順番通りに解かなければいけないわけではありません。時間を使いすぎる問題があれば、一度飛ばして後から戻る判断も必要です。

合格する人は、難問を全部解ける人ではありません。

取れる問題を落とさず、難しい問題に時間を使いすぎない人です。これは試験戦略としてかなり重要です。

科目B対策でやってはいけない勉強法

ここまで対策方法を紹介してきましたが、避けたい勉強法もあります。

頑張っているのに点が伸びない場合、努力の方向が少しずれているかもしれません。

解説を読んで終わる

一番よくあるのが、解説を読んでわかった気になることです。

解説を読むと、なるほどと思えます。でも、それだけでは本番で自力で解けるとは限りません。

解説を読んだ後は、もう一度自分でトレースしてみましょう。

どの行で値が変わったのか。なぜその条件に入るのか。自分の言葉で説明できるかを確認します。

ここまでやって、ようやく実力になります。

コードを暗記しようとする

科目Bでは、特定のコードを丸暗記してもあまり効果がありません。

似たような問題が出ても、変数名や条件が少し変わるだけで対応できなくなります。

覚えるべきなのは、コードそのものではなく読み方です。

代入を見る。条件を見る。繰返しの回数を見る。変数の値を表にする。

この型を身につける方が、ずっと効果的です。

セキュリティを後回しにしすぎる

科目Bというと、擬似言語とアルゴリズムに目が行きがちです。

ただ、情報セキュリティも出題されます。割合はアルゴリズムとプログラミングより少ないですが、得点源にしやすい分野でもあります。

アルゴリズムで苦戦している人ほど、セキュリティをしっかり取る意識が大切です。

用語、攻撃手法、認証、ログ、アクセス制御などは、科目Aの知識ともつながります。科目B対策では、擬似言語だけに時間を使いすぎないようにしましょう。

直前期にやるべき科目B対策

試験が近い方は、今から何をすればよいか不安かもしれません。

直前期は、新しい難問に手を出すより、基本の確認と時間配分の練習を優先しましょう。

残り期間別の対策

残り期間ごとに、やるべきことを整理します。

残り期間 対策
1か月以上 擬似言語の基礎からサンプル問題まで段階的に進める
2週間 代入、条件分岐、繰返し、配列を重点的に復習する
1週間 短い問題をトレースし、情報セキュリティも確認する
前日 記号、典型パターン、よく間違える条件を見直す
当日 難問にこだわらず、解ける問題を確実に取る

直前期に一番避けたいのは、難しい問題で自信を失うことです。

科目Bは難しく感じる問題もあります。でも、すべての問題が同じ難しさではありません。

取れる問題を取り切ることを意識しましょう。

まとめ

基本情報技術者試験の科目Bは、IT初心者にとって難しく感じやすい分野です。

擬似言語、アルゴリズム、変数、配列、繰返し処理など、慣れていない要素が一気に出てくるからです。

でも、科目Bが難しすぎると感じるのは、決して珍しいことではありません。

多くの場合、読み方の順番を知らないまま、いきなり長い問題に挑戦していることが原因です。まずは、代入、条件分岐、繰返し、配列の基本から始めましょう。

そして、変数の値は必ず書き出します。

科目Bで大切なのは、センスではなく、処理を1行ずつ追う習慣です。最初は時間がかかっても大丈夫です。

1問ずつ、なぜその答えになるのかを説明できるようにしていきましょう。

基本情報の科目Bは、正しい順番で練習すれば少しずつ読めるようになります。難しすぎると感じた今こそ、学び方を見直すタイミングです。

参考情報

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Giji Academy

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