ここからは、変数のデータの種類について解説します。
復習ですが、変数は以下のように定義しました。
型名: 変数名
型名は、変数に入れられる値の種類を表すものです。
擬似言語では、主に次の型があります。
ここでは、その中でも基本になる「整数型」を学びます。
整数型は、基本情報技術者試験の擬似言語でもよく使われます。 点数、人数、回数、個数のように、ぴったり数えられる値を扱うときに出てきます。
整数は、小数点のない数です。
例えば、次のような値です。
10-3100点数、人数、回数、個数、順位などは、整数として考えやすい値です。
たとえば、「りんごが3個ある」「点数が80点である」「処理を5回くり返す」のような場面では、小数ではなく整数を使います。
擬似言語では、整数型を次のように宣言します。
整数型: 変数名
例えば、点数を入れる変数なら、次のように書けます。
整数型: score
これは、score という変数に整数を入れて使う、という意味です。
まずは、整数型の変数に値を入れて表示してみましょう。
○main
整数型: age
age ← 15
print(age)
出力は 15 です。
age という整数型の変数を用意して、そこに15を入れています。
そのあと、print(age) で変数の中身を表示しています。
このように、整数型は小数点のない数をそのまま扱うときに使います。
次のコードを右のシミュレーターで実行してください。
○main
整数型: apples
整数型: oranges
整数型: total
apples ← 3
oranges ← 4
total ← apples + oranges
print(total)
出力は 7 です。
りんご3個とオレンジ4個を足しています。
apples、oranges、total の3つの変数を整数型として定義しています。
1行ずつ読むと、次のようになります。
apples に3を入れるoranges に4を入れるapples + oranges を計算するtotal に7を入れるtotal を表示する整数型の変数同士でも、足し算や引き算、掛け算を行うことができます。
整数型は、擬似言語の中でかなりよく出てきます。
例えば、次のような場面です。
基本情報技術者試験のアルゴリズム問題では、count、sum、i、score などの変数名で整数型が使われることがあります。
変数名を見ると、何を表しているのか想像しやすくなります。
count なら個数や回数、sum なら合計、score なら点数のように考えると読みやすいです。
ただし、変数名だけで決めつけず、問題文や代入されている値と合わせて確認しましょう。
整数同士の足し算、引き算、掛け算は読みやすいですね。 ただし、割り算では小数になることもあります。
○main
整数型: a
整数型: b
a ← 7
b ← 2
print(a ÷ b)
出力は 3.5 です。
a には7、b には2が入っています。
a ÷ b は 7 ÷ 2 なので、結果は3.5になります。
整数型の変数を使っていても、計算の結果が整数になるとは限りません。 特に割り算では、小数になる場合があります。
FE試験の問題では、割り算の意味や整数部を使うかどうかが問題文に書かれることがあります。 まずは、「整数型の変数には小数点のない値を入れる」と理解しておきましょう。
整数型は、小数点のない数を扱います。 一方で、実数型は小数を含む数を扱います。
例えば、人数や回数は整数型で考えやすいです。
整数型: count
count ← 5
一方、平均点や割合のように小数になる可能性がある値は、実数型として扱うと自然です。
実数型: average
average ← 82.5
最初は、厳密に考えすぎなくて大丈夫です。 「ぴったり数えられるものは整数型」と考えると分かりやすいです。
整数型を読むときは、次の3つを意識しましょう。
特に、アルゴリズムでは整数型の変数が途中で何度も変わることがあります。 そのため、シミュレーターで実行しながら、変数の値を1行ずつ追うことが大切です。
整数型は、擬似言語の基本です。 点数、個数、回数など、身近な値から考えると理解しやすくなります。
まずは、整数型は小数点のない数を扱う型と覚えておきましょう。