文字列は、文字の並びです。
名前、メッセージ、記号、IDのように、計算する数ではなく、文字として扱いたいものに使います。
例えば、次のような値です。
"hello""東京""A001""10"整数型や実数型では、計算に使う数を扱いました。 一方で、文字列型では、名前やメッセージのような文字の並びを扱います。
擬似言語では、文字列型を次のように宣言します。
文字列型: 変数名
例えば、名前を入れる変数なら、次のように書けます。
文字列型: name
基本情報技術者試験の擬似言語でも、名前、コード、メッセージ、判定結果の表示などで文字列が使われることがあります。
文字列型は、文字を扱うための型です。
文字列は、1文字だけの場合もあれば、複数の文字が並んでいる場合もあります。 日本語、英字、数字、記号なども、文字として扱うなら文字列になります。
例えば、名前を変数に入れるときは、次のように書きます。
文字列型: name
name ← "Taro"
変数 name には、文字列としての "Taro" が入っています。
このように、文字列は " で囲んで表します。
"Taro" のように囲まれている部分が、文字列として扱われます。
次のコードを右のシミュレーターで実行してください。
○main
文字列型: word
word ← "hello"
print(word)
出力欄には "hello" のように表示されます。
これは、文字列としての hello が変数 word に入っていることを表しています。
1行ずつ読むと、次のようになります。
word という文字列型の変数を用意するword に "hello" を入れるword を表示する文字列は、計算するための値ではなく、表示したり、名前として扱ったりするために使われます。
文字列を書くときは、" で囲みます。
message ← "こんにちは"
この場合、"こんにちは" が文字列です。
もし " がないと、変数名なのか文字列なのか分かりにくくなります。
そのため、文字として扱いたい値は " で囲む、と覚えておきましょう。
次のような値も、文字列として扱えます。
文字列型: code
code ← "A001"
A001 は商品コードや会員番号のような値として使えます。
計算する数ではなく、識別するための文字の並びです。
数字だけでできている値でも、計算に使わない場合は文字列として扱うことがあります。
例えば、次のようなものです。
郵便番号は数字だけに見えます。 しかし、郵便番号を足し算したり、掛け算したりすることは普通ありません。
そのため、郵便番号のように計算ではなく識別のために使う値は、文字列として考えることがあります。
文字列型: postalCode
postalCode ← "1000001"
この場合、1000001 は数値ではなく、郵便番号という文字列として扱っています。
次のコードでは、数値の10を表示しています。
○main
整数型: number
number ← 10
print(number)
一方で、次は文字列としての10です。
○main
文字列型: code
code ← "10"
print(code)
見た目は似ていますが、意味は違います。
数値の 10 は計算に使えます。
文字列の "10" は文字として扱います。
例えば、点数や個数のように計算したい値なら整数型を使います。 しかし、商品コードやIDのように、数字の見た目でも計算しない値なら文字列型を使います。
ここを間違えると、プログラムの意味を読み違えることがあります。
文字列は、メッセージを表示するときにも使います。
○main
文字列型: message
message ← "合格"
print(message)
出力は "合格" です。
このように、画面に表示したい言葉を変数に入れて使うこともできます。
また、if文などで条件によって表示する文字を変える場面でも、文字列はよく使われます。 ただし、ここではまず、文字列は「文字として扱う値」だと理解しておけば大丈夫です。
文字列型を読むときは、次のことを意識しましょう。
" で囲まれているか基本情報技術者試験の擬似言語では、変数名や問題文がヒントになります。
name、code、message のような変数名なら、文字列を扱っている可能性があります。
ただし、変数名だけで決めつけず、代入されている値や使われ方も確認しましょう。
ここで大切なのは、見た目が数字でも、必ず数値とは限らないということです。
点数や個数のように計算したい値は、整数型や実数型を使います。 一方で、名前、商品コード、郵便番号、メッセージのように文字として扱いたい値は、文字列型を使います。
まずは、文字列型は文字の並びを扱う型と覚えておきましょう。
シミュレーターで文字列を表示しながら、数値との違いを少しずつ確認していきましょう。