ここからは、基本情報技術者試験の科目Bでよく出てくるネットワークの基本を学びます。
試験問題では、「社内ネットワーク」「サーバ」「ファイアウォール」といった言葉が、特に説明されないまま出てきます。言葉だけを暗記していると、問題文を読んでも「結局、どことどこがつながっているの?」となりがちです。
そこで、最初はとても小さなネットワークから始めます。PCが2台つながっているだけの構成です。大きな会社のネットワークも、基本はこうした小さなつながりの組み合わせです。
ネットワークとは、PCやサーバなどの機器をつないで、データをやり取りできるようにしたものです。
たとえば、自宅でスマートフォンをWi-Fiにつなぐとインターネットを使えます。学校なら、生徒用PCから校内のプリンターへ印刷することがあります。会社では、社員のPCから共有ファイルや業務システムへアクセスします。
どれも、機器がネットワークにつながっているからできることです。
ただし、ネットワーク=インターネットではありません。
PCを2台だけつないだものもネットワークですし、会社の建物の中だけで使うネットワークもあります。
右のシミュレーターには、この講座に合わせた構成が最初から読み込まれています。
見えているのは、次の2台だけです。
PC1 ───────── PC2
ここでは、まだコマンドを実行しません。まずは構成そのものを見てください。
PC1とPC2の間に、緑の点が付いた線があります。 これがケーブルです。緑は、そのケーブルが使える状態であることを表しています。
機器の下に小さく 192.168.1.10 のような数字が出ています。これは次の講座で扱うので、いまは気にしなくて構いません。
画面の見方 背景をドラッグすると全体を動かせます。うまく見えないときは、画面右下の
+−で大きさを変えてください。 機器をダブルクリックすると設定画面が開きます(次の講座から使います)。
このあと講座が進むと、ここにスイッチ、ルーター、サーバ、ファイアウォールなどが少しずつ増えていきます。最初から全部を覚える必要はありません。
まずは、「ネットワークは機器同士のつながり」というイメージが持てれば十分です。
ここで一つだけ、次の講座につながるポイントを押さえておきます。
PC1とPC2が線でつながっていても、通信するときには「どの相手にデータを送りたいのか」を指定する必要があります。
手紙なら住所、電話なら電話番号が必要です。ネットワークにも、それに近い役割を持つ番号があります。
それがIPアドレスです。
次の講座では、すでに設定されているIPアドレスをシミュレーターで確認しながら、「IPアドレスは何のためにあるのか」を見ていきます。
科目Bのセキュリティ問題では、次のような条件がよく出てきます。
社内ネットワークからだけ利用できるシステムを、社外からも利用できるように変更した。
このとき大切なのは、難しいネットワーク設定を暗記していることではありません。
変更前はどこから接続していたのか。変更後はどこから接続するのか。途中にどんな機器があるのか。
こうした構成をイメージできることが重要です。
この講座では、そのための土台を一つずつ作っていきます。
今回は、ネットワークの一番基本になる考え方を学びました。
次は、ネットワーク上の機器を見分けるために使うIPアドレスを見ていきます。