前回は、PC1とPC2にそれぞれ違うIPアドレスが付いていることを ipconfig で確認しました。
今回は、そのIPアドレスを使って実際に通信してみます。
ネットワークで「この相手まで通信できるかな?」と確認するときによく使われるのがpingです。
ping は、指定したIPアドレスの相手までIP通信が届くかを確認するコマンドです。
今回は、PC1からPC2へ確認用の通信を送り、PC2から応答が返ってくるかを見ます。
シミュレーターには、次の2台が用意されています。
| 機器 | IPアドレス |
|---|---|
| PC1 | 192.168.1.10 |
| PC2 | 192.168.1.20 |
右のシミュレーターで PC1 をダブルクリックし、開いた画面の上にある コマンドプロンプト タブを選びます。
ping 192.168.1.20
192.168.1.20 はPC2のIPアドレスです。
実行すると、次のように表示されます。
192.168.1.20 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =8ms TTL=128
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=128
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=128
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=128
192.168.1.20 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)
「からの応答」の行が4回返っていれば、PC1からPC2まで通信できています。最後の行の 損失 = 0 が、1つも失われなかったという意味です。
ここでは表示を一字一句覚える必要はありません。応答が返っているか、返っていないかを見られれば十分です。
今度はPC2からPC1へ送ります。
右のシミュレーターで PC2 をダブルクリックし、開いた画面の上にある コマンドプロンプト タブを選びます。
ping 192.168.1.10
こちらも「からの応答」が返れば、PC2からPC1への通信も確認できました。
同じ2台でも、送信元と宛先を入れ替えて試すと、ping が「IPアドレスを指定して相手へ送るコマンド」だと分かりやすくなります。
この講座のシミュレーターには、通信先として存在しない 192.168.1.99 は用意されていません。
同じ画面で、続けて次を実行します。
ping 192.168.1.99
実行すると、次のように表示されます。
192.168.1.99 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
192.168.1.99 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)
今度は「要求がタイムアウトしました。」が4回並び、損失 = 4(100% の損失)になります。先ほどのPC2への通信とは、はっきり見え方が違います。
この結果から分かるのは、ping は「ネットワークにつながっていそうだから成功する」のではなく、指定したIPアドレスの相手まで通信できるかを確かめているということです。
ここは少しだけ注意が必要です。
ping が失敗したからといって、必ず相手のPCが壊れているとは限りません。
など、さまざまな理由があります。
今は全部覚えなくて大丈夫です。このあと一つずつ学んでいきます。
特に次の講座では、IPアドレスが違うだけでなく、「別のネットワークにいると、そのままでは届かない」という状態を確認します。
セキュリティ問題では、
社外PCから社内サーバへアクセスできる
特定のネットワークからだけアクセスできる
といった条件が出てきます。
このとき必要なのは、ping の細かな仕組みを説明できることではありません。
どこから、どこへ通信できるのか。
その関係を構成図と結果から読み取れることが大切です。
ping は、指定したIPアドレスの相手までIP通信が届くか確認するコマンドping が失敗する原因は一つとは限らない次は、サブネットマスクを使って「同じネットワーク」と「別のネットワーク」の違いを見ていきます。