前回は、PC1からPC2へ ping を実行して通信できることを確認しました。
今回のシミュレーターには、PCが3台用意されています。
PC1 192.168.1.10
PC2 192.168.1.20
PC3 192.168.2.20
PC2とPC3は、IPアドレスが少し違うだけに見えます。ただ、この違いによって通信結果が変わります。
その理由を理解するために必要なのがサブネットマスクです。
IPアドレスは、どのネットワークに所属しているかを表す部分と、その中のどの機器なのかを表す部分に分けて考えます。
今回は、すべてのPCで次のサブネットマスクを使います。
255.255.255.0
この設定では、最初の3つの数字が同じなら同じネットワーク、と考えられます。
たとえば、
192.168.1.10
192.168.1.20
は同じ 192.168.1 なので、同じネットワークです。
一方、
192.168.1.10
192.168.2.20
は 192.168.1 と 192.168.2 なので、別のネットワークです。
3台とも、同じ Switch1 につながっています。 見た目には、どれも同じ場所にいます。違うのはIPアドレスだけです。
右のシミュレーターで PC1 をダブルクリックし、開いた画面の上にある コマンドプロンプト タブを選びます。
ping 192.168.1.20
実行すると、次のように表示されます。
192.168.1.20 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =8ms TTL=128
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=128
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=128
192.168.1.20 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=128
192.168.1.20 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)
PC1とPC2はどちらも 192.168.1.x、サブネットマスクは 255.255.255.0 です。この2台は同じネットワークにいるため、応答が返ります。
続いてPC1からPC3へ送ります。同じ画面のままで構いません。
同じ画面で、続けて次を実行します。
ping 192.168.2.20
実行すると、次のように表示されます。
192.168.2.20 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
192.168.2.20 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)
今度は応答が返りません。線でつながっているのに、届きません。
PC1は 192.168.1.0/24、PC3は 192.168.2.0/24 に所属しています。この講座の構成には、2つのネットワークをつなぐ機器がないため、そのままでは通信できません。
ここで重要なのは、PC同士が近くに置かれているかどうかではなく、ネットワークが同じかどうかです。
/24 って何?ネットワークでは、次のような書き方もよく見かけます。
192.168.1.0/24
この /24 は、今回使っている 255.255.255.0 と対応しています。
最初のうちは、
255.255.255.0 ≒ /24
と結び付けておけば十分です。
科目Bでも構成図や説明文に /24 が出てくることがあります。見たときに「ネットワークの範囲を表しているんだな」と分かれば、まずは問題ありません。
PC1からPC3へ通信できなかったのは、別のネットワークにいるからです。
では、会社の営業部ネットワークからサーバ用ネットワークへ通信したい場合は、どうするのでしょうか。
そこで使われるのがルーターです。
ただ、その前に次の講座では、同じネットワーク内にPCやサーバが増えたときに使うスイッチを見ていきます。
255.255.255.0 の場合、192.168.1.x 同士は同じネットワークとして考えられる192.168.1.0/24 と 192.168.2.0/24 は別ネットワーク次は、同じネットワークの機器をまとめてつなぐスイッチです。