前回は、PCが2台つながった小さなネットワークを見ました。
では、PC1からPC2へデータを送りたいとき、コンピュータはどうやって相手を見分けるのでしょうか。
そこで使われるのがIPアドレスです。今回は設定作業は行いません。シミュレーターに用意されているPCの設定を確認しながら、IPアドレスの役割をつかんでいきます。
IPアドレスは、ネットワーク上の機器を識別するために使う番号です。
今回のシミュレーターでは、次のように設定されています。
| 機器 | IPアドレス | サブネットマスク |
|---|---|---|
| PC1 | 192.168.1.10 |
255.255.255.0 |
| PC2 | 192.168.1.20 |
255.255.255.0 |
192.168.1.10 のように、4つの数字が.で区切られている形式をIPv4アドレスといいます。
数字の細かなルールはあとで学びます。今は、PC1とPC2にはそれぞれ違う番号が付いているところを見てください。
右のシミュレーターで PC1 をダブルクリックし、開いた画面の上にある コマンドプロンプト タブを選びます。
ipconfig
実行すると、次のように表示されます。
Windows IP 構成
イーサネット アダプター FastEthernet0:
IPv4 アドレス . . . . . . . . . : 192.168.1.10
サブネット マスク . . . . . . . : 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . :
「IPv4 アドレス」の行を見てください。シミュレーターのPC1に設定されている 192.168.1.10 が出ています。
続いて、PC2でも同じことをします。PC1の画面は開いたままで構いません。
右のシミュレーターで PC2 をダブルクリックし、開いた画面の上にある コマンドプロンプト タブを選びます。
ipconfig
実行すると、次のように表示されます。
Windows IP 構成
イーサネット アダプター FastEthernet0:
IPv4 アドレス . . . . . . . . . : 192.168.1.20
サブネット マスク . . . . . . . : 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . :
こちらは 192.168.1.20 と表示されます。
ここで見てほしいのは、同じネットワークにつながっていても、PCごとにIPアドレスが違うことです。
たとえば、同じクラスに出席番号10番の人が2人いたら、先生が「10番」と呼んだときに、どちらなのか分かりません。
IPアドレスも似ています。
同じネットワーク内で同じIPアドレスを複数の機器が使うと、通信相手を正しく判断できなくなります。
そのため、基本的には機器ごとに異なるIPアドレスを使います。
ipconfig は何のためのコマンド?ipconfig は、そのPCに設定されているネットワーク情報を確認するコマンドです。
今後の講座でも何度か登場します。たとえばDHCPサーバを学ぶときは、IPアドレスが自動で取得できたかを ipconfig で確認します。
コマンドの文字列を丸暗記するというより、
PCのIPアドレスを確認したい →
ipconfig
くらいに結び付けておけば大丈夫です。
次の講座では、PC1からPC2へ実際に通信します。
そのとき指定するのが、今確認したPC2のIPアドレスです。
192.168.1.20
IPアドレスが「ただの数字」ではなく、通信したい相手を指定するために使うものだと分かってくるはずです。
ipconfig を使うと、そのPCのIPアドレスなどを確認できる次は、PC1からPC2へpingを実行します。IPアドレスを指定すると、実際に相手へ通信できることを確認してみましょう。