基本情報に落ちたら次はいつ受けられる?再受験の進め方を解説

公開日: 2026-09-21

不合格だった。次はいつ受けられるのだろう。

結果の画面を閉じたあと、手が止まっていませんか?

先に結論をお伝えします。基本情報技術者試験は、前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降であれば、もう一度受けられます。

受験できる回数そのものに上限は設けられていません。待ち期間さえ守れば、同じ年度のうちに何度でも挑戦できます。

私はエンジニアとして10年以上、Webシステムの開発や運用に携わってきました。現場で資格に再挑戦する若手を何人も見てきましたが、二度目で受かる人には共通点があります。

落ちた直後の数日のうちに、次の受験日を決めてしまうことです。反対に、決めないまま日が過ぎると、せっかく覚えたことから順に抜けていきます。

この記事では、再受験の決まりの確認から、空いた30日の使い方までをお伝えします。試験の仕組みそのものをまだ整理できていない人は、先に親記事を読んでおくと話が早くなります。

【関連記事】基本情報技術者試験とは?試験内容・難易度・勉強法を初心者向けに解説

基本情報の再受験は30日を超えた日から受けられる

まず、いちばん知りたいところをはっきりさせておきましょう。

基本情報技術者試験は通年で随時実施されていますが、一度受けた人がすぐに受け直すことはできません。同じ試験区分に再び申し込むとき、前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降でなければ、受験日として指定できない決まりになっています。

これはリテイクポリシーと呼ばれる規定で、合格した人にも不合格だった人にも同じように適用されます。落ちた人だけに課される罰則ではありません。

待ち期間があると聞くと、時間を奪われたように感じるかもしれません。ですが実際には、立て直しに必要な時間がちょうど確保されると考えたほうが近いです。

再受験に関わる決まりを、先に表で整理しておきます。

項目 扱い
次に受けられる日 前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降
受験回数の上限 定められていない(待ち期間を守れば複数回可)
合否による違い なし。合格した場合も同じ待ち期間がつく
欠席した場合 待ち期間は適用されない
受験手数料 再受験でも改めて必要

表の下から二段目は見落とされやすいところです。受けに行かなかった場合と、受けて落ちた場合では扱いが変わります。

30日ルールの数え方を、具体的な日付で確認する

言葉だけだと、初日を数えるのかどうかで迷いやすいところです。実際の日付に当てはめてみましょう。

起算日は受験日そのものではなく、その翌日です。そこから30日を数え、さらにそれを超えた日から受けられます。

いくつかの例を表にしました。

前回の受験日 起算日 次に受験できる日
4月1日 4月2日 5月2日以降
6月15日 6月16日 7月16日以降
11月30日 12月1日 12月31日以降

ざっくり言えば、受験日のおよそ1か月後だと思っておけば大きくは外れません。ただ、申し込みの画面で選べる日は空席の状況にも左右されます。

希望の会場と時間帯が埋まっていれば、その先にずれます。受けられる日になった時点ですぐ押さえるつもりでいたほうが安全です。

欠席したときは、この待ち期間が付かない

申し込んだものの、体調や仕事の都合で受けられなかった人もいるはずです。その場合は事情が変わります。

前回の試験を受験せずに欠席したときは、このリテイクポリシーの対象外になります。つまり、30日を待たずに次の申し込みができます。

ただし、欠席しても受験手数料は戻ってきません。次に受けるときは、もう一度支払うことになります。

なお、申し込み済みの試験の終了時刻を過ぎるまでは、次の申し込みに進めません。システムの処理の都合で、さらに数時間から1日ほど待つ場合もあります。

再受験の申し込みは、初回と同じ手順でやり直す

待ち期間が明けたあと、特別な再受験の手続きがあるわけではありません。ここは拍子抜けするほど単純です。

初回と同じように、利用者IDでログインして会場と日時を選び、受験手数料を払う。それだけで次の受験日が確定します。

流れを段階ごとに並べておきます。

段階 やること 気をつける点
1 利用者IDでログインする 前回のIDをそのまま使える
2 受験できる日を確認する 待ち期間より前の日は選択できない
3 会場と日時を予約する 人気の時間帯から埋まっていく
4 受験手数料を支払う 支払いが済むまで予約は確定しない

申し込みそのものの手順をもう少し詳しく確かめたい場合は、専用の記事にまとめてあります。

【関連記事】基本情報技術者試験の申し込み方法|手順と期限・受験料の確認ポイント

受験手数料はもう一度かかる

再受験だから割引がある、ということはありません。受験手数料は7,500円(税込)で、初回と同じ額が必要です。

痛い出費だと感じる人もいるでしょう。ただ、私の周りを見ていると、お金を払った人のほうが結局は早く合格しています。

期日と金額が決まると、勉強が予定に組み込まれるからです。何となく勉強する状態から抜け出せます。

予約はいつ取るのが良いか

結論から言えば、待ち期間が明ける日が分かった時点で取ってしまうのが一番です。勉強が仕上がってから決めよう、と考えると、たいてい決まりません。

私が現場で見てきた範囲でも、日程を後回しにした人ほど再受験までの間隔が空いています。半年たってから、また最初の分野に戻っている人もいました。

受験日から逆算して勉強量を割り振りたい人は、時系列で整理した記事が役に立ちます。

【関連記事】基本情報の勉強ロードマップ|申し込みから合格までの進め方を解説

待ち期間の30日は、立て直しの時間として使う

ここからが本題です。30日という期間は、やみくもに全範囲を復習するには短く、弱点を一つ潰すには十分な長さがあります。

だからこそ、何をやるかを先に決めておく必要があります。前回と同じ勉強をもう一度なぞるだけでは、同じ結果になりやすいからです。

30日を週ごとに区切った配分の例を挙げます。

時期 やること 目的
1週目 得点の内訳を見て、落ちた場所を特定する 対策する科目を1つに絞る
2〜3週目 絞った科目の演習に時間を寄せる 苦手を得点源に変える
4週目 本番と同じ時間で通し演習をする 時間切れを防ぐ
前日 新しいことはやらない 当日の集中力を残す

4週目に通し演習を置いているのには理由があります。知識が足りていても、時間配分で崩れる人が本当に多いからです。

1週目は、落ちた場所を特定することだけに使う

不合格の通知を見た直後は、全部やり直さなければという気持ちになりがちです。その反応は自然ですが、30日では全部は回りません。

やるべきことは一つです。科目Aと科目Bのどちらで点を落としたのかを、まず切り分けてください。

科目Aが基準に届かなかったのか、科目Bが足りなかったのかで、次の1か月の中身はまったく変わります。ここを曖昧にしたまま走り出すと、得意な分野を復習して安心するだけで終わります。

原因の切り分け方を細かく知りたい人は、こちらの記事で科目別に整理しています。

【関連記事】基本情報に受からない原因は?科目別に立て直す手順を解説

2〜3週目は、伸びしろの大きいほうへ時間を寄せる

切り分けが済んだら、残りの2週間はそちらに寄せます。両方を均等にやると、どちらも中途半端に終わります。

多くの人にとって、伸びしろが大きいのは科目Bのほうです。科目Aは知識の積み上げで少しずつしか動きませんが、科目Bはコードの読み方が変わった瞬間に一気に点が動きます。

何点取れば合格なのかを把握しておくと、力の入れどころも決めやすくなります。

【関連記事】基本情報の合格点は何割?科目A・科目Bの基準と得点計画を解説

再受験までの計画を擬似言語で書いてみる

せっかくなので、ここまでの話を科目Bの題材にしてしまいましょう。待ち期間の計算と学習時間の配分を、擬似言語で書くとこうなります。

○整数型: 再受験計画(整数型: 受験日, 整数型: 総学習時間)
  整数型: 再受験可能日 ← 受験日 + 31
  整数型: 残り日数 ← 再受験可能日 - 受験日
  整数型: 1日あたり ← 総学習時間 ÷ 残り日数
  整数型: i
  for (i を 1 から 残り日数 まで 1 ずつ増やす)
    if (i ≦ 7)
      /* 落ちた場所の特定にあてる */
    elseif (i ≦ 21)
      /* 弱いほうの科目の演習にあてる */
    else
      /* 本番と同じ時間で通し演習をする */
    endif
  endfor
  return 再受験可能日

受験日を通し番号の日付として扱い、そこに31を足しているところが、30日を超えた日という規定に対応しています。30ではなく31になる理由が、先ほどの数え方の話です。

変数の動きをトレース表で追う

コードは眺めるだけだと頭に入りません。値の動きを表にして追ってみましょう。

総学習時間を60時間として、受験日を1日目と置いた場合はこうなります。

変数 意味
受験日 1 前回受けた日
再受験可能日 32 次に受けられる最初の日
残り日数 31 準備にあてられる日数
1日あたり 1 60 ÷ 31 の整数部分

最後の行に注目してください。60時間を31日で割ると、1日あたり2時間には届きません。

つまり、1か月で60時間を確保するつもりなら、平日に1時間では足りないということです。数字にしてみると、週末にまとめて時間を取る必要があることが見えてきます。

このように、自分の予定を擬似言語に置き換えてみると、読む練習と計画づくりを同時に進められます。科目Bの問題も、結局はこうして変数の値を一つずつ確かめる作業です。

科目Bは、読み方を変えると点が動く

科目Bで足りなかった人ほど、次の1か月で伸びます。理由は単純で、解けない原因が知識ではなく読み方にあることが多いからです。

1行目から順に読んで頭の中だけで追おうとすると、途中で分からなくなります。変数の値を紙に書き出す習慣がつくだけで、正答率は変わります。

科目Bが何を問う試験なのかを、改めて押さえ直しておきましょう。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説

そのうえで、実際にコードを動かして確かめるのがいちばん早いです。Giji Academy の擬似言語シミュレーターでは、擬似言語をその場で実行して、変数の値が1行ごとにどう変わるかを目で追えます。

自分のトレースと画面の値がずれた場所が、あなたが取りこぼしている読み方です。そこだけを直せばよいので、残り30日でも十分に間に合います。

何回でも受けられるが、1回で決めるつもりで準備する

回数の上限がないと聞くと、気が楽になるかもしれません。その一方で、注意しておきたいこともあります。

1回あたり7,500円と、およそ1か月の時間がかかります。受けながら慣れていこうという進め方は、思っているよりも高くつきます。

再受験に向かう姿勢の違いを、簡単に比べておきます。

進め方 起きやすいこと
弱点を特定してから受け直す 二度目で決まりやすい
とりあえずもう一度受けてみる 同じ点数で止まりやすい
日程を決めずに勉強を続ける 受験そのものが先送りになる

いちばん下の行が、実はもっとも多いパターンです。落ちた経験そのものより、次を決めないことのほうが遠回りになります。

最後に一つだけ、気持ちの話をさせてください。

不合格は、あなたに適性がないという判定ではありません。どこが足りないかを、点数という形で教えてもらっただけです。

私自身、実務で書いたコードがレビューで何度も差し戻された経験があります。指摘された箇所を直すほうが、最初から一人で完璧を目指すよりずっと早く仕上がりました。

試験も同じです。1回目で見つかった弱点を持っている分だけ、あなたは初めて受ける人より有利な位置にいます。

まとめ

ここまでの内容を振り返ります。

基本情報技術者試験は、前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降であれば受け直せます。受験回数に上限はなく、欠席した場合はこの待ち期間の対象外です。

再受験の手続きは初回と同じで、受験手数料も改めて必要になります。待ち期間が明ける日が分かったら、その時点で予約を取ってしまうのが確実です。

空いた30日は、全範囲の復習ではなく弱点の特定と演習にあててください。1週目で落ちた科目を切り分け、2〜3週目で伸びしろの大きいほうに時間を寄せ、4週目に本番と同じ時間で通す。この順番が結果につながります。

科目Bで足りなかった人は、コードの読み方を変えるだけで点が動きます。擬似言語を実際に動かしながら、変数の値を1行ずつ確かめる練習から始めてみてください。

次の受験日は、もう決められます。30日後のあなたが楽になるように、今日はカレンダーを開くところまでやっておきましょう。

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