基本情報の科目A免除制度とは?対象講座・申請方法・有効期限を解説

公開日: 2026-10-30

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基本情報には科目Aが免除になる制度があるらしい。自分も使えるのだろうか。

学校の先生や先輩から、こんな話を聞いたことはありませんか?

先に答えをお伝えします。基本情報技術者試験には、IPA(情報処理推進機構)が認定した講座を受講して修了試験に合格すると、1年間、科目Aが免除される制度があります。免除を受けた人は、科目Bだけを受ければ合格を目指せます。

ただし、誰でも申し込めば使えるわけではありません。決められた講座を受けることが条件で、申請のしかたにも見落としやすい決まりがあります。

この記事では、2026年10月30日時点でIPAが公開している情報をもとに、制度のしくみ、対象講座の探し方、申請方法、有効期限を順番に整理します。手続きの直前には、必ず公式ページも開いて確かめてください。

基本情報技術者試験そのものの全体像を先に知りたい人は、こちらの記事から読むと流れがつかみやすくなります。

【関連記事】基本情報技術者試験とは?試験内容・難易度・勉強法を初心者向けに解説

基本情報の科目A免除制度とは

科目A免除制度は、IPAが認定した講座を受講し、その講座の修了試験に合格した人について、基本情報技術者試験の科目Aを免除する制度です。修了試験は、科目Aに相当する内容の試験として位置づけられています。

制度の中身を、項目ごとに表にまとめました。

項目 2026年10月30日時点のIPAの案内
対象の試験 基本情報技術者試験(FE)だけ
条件 IPAが認定した講座を受講し、修了試験に合格して、講座の修了を認められること
免除されるもの 科目A(90分・60問)
免除されないもの 科目B(100分・20問)
有効期間 免除の有効期間の開始日から1年間
申請のしかた 受験予約のときに、免除用の試験を選んで修了認定者管理番号を入力する

表のうち、とくに大事なのは下の三つの行です。順番に見ていきます。

免除されるのは科目Aだけ

免除されるのは科目Aだけで、科目Bは通常どおり受験します。科目Bは、擬似言語で書かれたプログラムを読む問題と、情報セキュリティの事例問題が出る試験です。

科目Aは、ITの用語や計算を幅広く問う四択の試験です。ここが免除されると、勉強の範囲がかなり絞れます。一方で、多くの受験者がつまずくのは科目Bのほうなので、免除を受けても合格までの道のりが短くなるわけではない点は覚えておきましょう。

情報セキュリティマネジメント試験には免除制度がない

IPAのよくある質問では、情報セキュリティマネジメント試験と応用情報技術者試験には、この免除制度がないと案内されています。基本情報と同じ時期に別の試験も考えている人は、取り違えないようにしてください。

免除を受けるまでの流れ

免除を受けるまでには、講座を探すところから受験予約まで、いくつかの段階があります。全体の流れを先に表で示します。

順番 やること 誰とやり取りするか
1 免除対象の講座を探す IPAの講座一覧を見て、講座を開いている学校や会社に問い合わせる
2 講座を受講する 講座開設者
3 修了試験を受けて合格する 講座開設者(試験問題はIPAが提供するものと、IPAが審査したものがある)
4 修了認定者管理番号を受け取る 講座開設者
5 免除用の試験を選んで受験予約をする 受験申込サイト

ほとんどのやり取りの相手が、IPAではなく講座開設者であることに気づいたでしょうか。個人で制度を使いたい人は、講座開設者に直接問い合わせるように案内されています。

対象講座の探し方

対象の講座は、IPAの免除制度のページにある認定講座の一覧で確かめられます。2026年10月現在の一覧には、270を超える講座開設者が都道府県ごとに並んでいます。

一覧を見ると、半分ほどが専門学校です。ほかに高校や大学、研修を行う企業も含まれています。在学中の学校が載っていれば、まず学校に講座の予定を聞いてみるのが早道です。

IPAは、個別の講座の紹介はしていないと案内しています。受講料や日程、講座の内容は講座ごとに違うので、申し込む前に講座開設者に確かめてください。

修了試験は2回まで受けられる

IPAが講座開設者向けに出している手引きでは、修了試験は連続した月の2回まで受験できると説明されています。1回目で不合格になっても、もう1回挑戦できるということです。

IPAが問題を提供する修了試験は、年に数回の決まった日に実施されます。2026年度の予定は、6月14日、7月26日、12月13日、2027年1月24日です。講座によって受ける回は違うので、自分がどの回を受けるのかを講座開設者に確認しておきましょう。

免除の有効期限は1年間

免除の有効期間は、修了試験を受けた日からではなく、IPAが決めた開始日から1年間です。開始日は、修了試験のおよそ3週間後に置かれています。

IPAの手引きに載っている2026年度の予定を、そのまま表にしました。

修了試験の実施日 科目A免除の有効期間(予定)
2026年6月14日 2026年7月3日〜2027年7月2日
2026年7月26日 2026年8月14日〜2027年8月13日
2026年12月13日 2027年1月1日〜2027年12月31日
2027年1月24日 2027年2月12日〜2028年2月11日

この期間の中で受験日を迎えれば、科目Bだけで受験できます。期間を過ぎると免除は使えなくなり、科目Aと科目Bの両方を受けることになります。

2026年12月からの試験休止に注意

ここで気をつけたいのが、試験の休止です。IPAは、システムの入れ替えのため、CBT方式の試験を休止すると発表しています。

2026年10月30日時点のIPAのページでは、休止の時期が表の中では2026年12月28日以降、本文では2027年1月以降に延期と書かれていて、ページの中で表記がそろっていません。再開の時期は、決まりしだい発表すると案内されています。

この休止と免除の有効期間の関係について、IPAはまだ何も案内していません。有効期間の終わりが休止の時期と重なりそうな人は、休止前に受けられないかを早めに検討しておくと安心です。休止の詳しい情報は、こちらの記事でまとめています。

【関連記事】基本情報技術者試験は2026年12月28日から休止|年内に受けるか待つかの判断

2027年度の新しい試験制度でも、免除制度は変わらない予定

IPAは、2027年度から新しい試験制度に移る予定だと発表しています。その案内の中で、基本情報技術者試験の科目A免除制度については変更を予定していない、と明記されています。

新しい試験制度で何が変わるのかは、別の記事で整理しています。

【関連記事】基本情報技術者試験の2027年度変更はどうなる?科目Bの勉強は続けてよいか

申請方法:受験予約のときに免除用の試験を選ぶ

免除の申請は、別の書類を出すのではなく、受験予約の操作の中で行います。ここに、取り返しのつかない落とし穴が一つあります。

予約のときに確かめることを表にまとめました。

確かめること 内容
予約する試験 「FE 科目A免除(修了認定者)」を選ぶ
入力する番号 修了認定者管理番号(ハイフンなし・16けた)
番号の入手先 講座開設者
氏名 修了認定のときと名前が変わった人は、当時の氏名をカタカナで入力する
入力の正確さ 番号・氏名カナ・生年月日が正しくないと、免除が認められないことがある

科目A・科目Bの試験で予約すると、あとから免除に変えられない

いちばん気をつけたいのが、予約する試験の選び方です。ふつうの「FE 科目A・科目B」の試験で予約してしまうと、あとから免除用の試験に変えたり、免除の申請を足したりすることはできません。

予約の画面では、試験の名前を落ち着いて読み比べてください。免除を使うつもりなら、選ぶのは名前に「科目A免除」と入っている試験です。

修了認定者管理番号は講座開設者に聞く

修了認定者管理番号は、講座開設者番号、FEの文字、修了試験の年月、修了認定者ごとの番号をつなげた16けたの番号です。講座開設者が、修了認定を報告したあとに受講者へ伝えることになっています。

番号が分からないときは、講座を受けた学校や会社に問い合わせてください。IPAのよくある質問では、講座開設者がすでに無くなっている場合に限り、IPAの問い合わせ窓口に相談するよう案内されています。

試験の申し込み全体の手順は、別の記事でまとめています。

【関連記事】基本情報技術者試験の申し込み方法|手順と期限・受験料の確認ポイント

免除を使うか迷ったときの考え方

免除の制度があると聞くと、使わないと損をするように感じるかもしれません。けれど、講座を受ける時間や費用もかかるので、自分の状況に合うかどうかで決めるのが大切です。

状況ごとの考え方を表にしました。

自分の状況 考え方
在学中の学校が講座一覧に載っている 学校の授業や講習として受けられることがある。まず学校に予定を聞く
科目Aの範囲の広さが不安 講座で学んで修了試験に合格すれば、受験当日は科目Bに集中できる
有効期間の中に受験できるか分からない 有効期間は1年だけ。休止の時期も含めて受験日を決められるか先に考える
すでに科目Aの勉強が進んでいる 講座の受講料や日程と比べて、ふつうに受験するほうが早いこともある

どの道を選んでも、合否を分けるのは科目Bです。科目Bで何が問われるのかは、こちらの記事でまとめています。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説

免除が決まったら、科目Bに集中する

修了試験に合格したら、すぐに科目Bの準備に移りましょう。有効期間は1年あるように見えても、休止や予約の空き状況を考えると、思ったほど余裕はありません。

免除が決まった直後の1週間で何をすればよいかは、次の記事で日ごとに紹介しています。

【関連記事】科目A免除が決まったら科目Bは何から始める?最初の7日間の学習プラン

なお、Giji Academy はIPAの認定講座ではないので、受講しても科目Aは免除されません。Giji Academy は、科目Bの擬似言語をブラウザ上で動かしながら練習するための学習サイトです。擬似言語シミュレーターでは、プログラムを1行ずつ実行して、変数の値が変わる様子を確かめられます。一部の教材は無料で試せるので、免除が決まった人の科目Bの練習に使ってみてください。

まとめ

ここまでの内容を振り返ります。

科目A免除制度は、IPAが認定した講座を受講して修了試験に合格すると、1年間、科目Aが免除される制度です。免除されるのは科目Aだけで、科目Bは通常どおり受験します。

申請は、受験予約のときに「FE 科目A免除(修了認定者)」の試験を選び、16けたの修了認定者管理番号を入力して行います。ふつうの試験で予約すると、あとから免除に変えられないので注意してください。

有効期間は、IPAが決めた開始日から1年間です。2026年12月からの試験休止との関係はまだ案内されていないので、期限が近い人は早めに受験日を考えておきましょう。

免除はゴールではなく、科目Bに時間を使うための準備です。浮いた時間を科目Bの練習に回して、合格に近づいていきましょう。

参考情報

この記事は、2026年10月30日時点で確認できた次の公開情報をもとに書いています。最新の状況は、必ず公式ページで確かめてください。

ページ URL
IPA:科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE) https://www.ipa.go.jp/shiken/about/menjo-fe.html
IPA:試験に関するよくある質問 https://www.ipa.go.jp/shiken/faq.html
IPA:基本情報技術者試験 免除対象講座認定制度 講座開設者向け事務運用マニュアル(2026年度版) https://www.ipa.go.jp/shiken/about/gmcbt800000077l9-att/manual_fe_menjo.pdf
IPA:CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/cbt-202605-jisshi.html
IPA:情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/henkou/2025/20260331.html

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