科目A免除が決まったら科目Bは何から始める?最初の7日間の学習プラン

公開日: 2026-10-30

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科目Aの免除が決まった。でも、科目Bは何から手をつければいいんだろう。

修了試験に合格してほっとしたあと、こんなふうに手が止まっていませんか?

科目Aが免除になると、受験当日に解くのは科目Bの20問だけです。勉強の範囲がぐっと絞れるぶん、何から始めるかで迷いやすくなります。

この記事では、免除が決まった直後の7日間で何をすればよいかを、1日ずつ紹介します。7日で科目Bを仕上げる計画ではありません。自分がどこでつまずくのかを確かめて、残りの期間の計画を立てるための7日間です。

免除の制度や申請のしかたをまだ確かめていない人は、先にこちらの記事を読んでおくと安心です。

【関連記事】基本情報の科目A免除制度とは?対象講座・申請方法・有効期限を解説

最初に知っておきたい科目Bのかたち

計画を立てる前に、科目Bがどんな試験なのかを押さえておきましょう。IPAの案内をもとに、要点を表にまとめました。

項目 内容
試験時間 100分
問題数 20問(全問に答える)
1問あたりの時間 平均5分
出題の割合 アルゴリズムとプログラミングが8割、情報セキュリティが2割(IPAの想定)
問題数に直すと 擬似言語のプログラムを読む問題がおよそ16問、情報セキュリティの問題がおよそ4問

擬似言語とは、試験のために決められた書き方でプログラムを表したものです。特定のプログラミング言語を知らなくても読めるように作られていますが、慣れないうちは1行ずつ意味を確かめる必要があります。

科目Bで点数の大半を占めるのは、この擬似言語の問題です。だから最初の7日間も、擬似言語に5日、情報セキュリティに1日、振り返りに1日を使う配分にしています。

科目B全体の出題内容をもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事が参考になります。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説

最初の7日間の学習プラン

7日間の流れを先に表で示します。1日の勉強時間は60〜90分を目安にしています。

日 テーマ やること できたと言える目安
1日目 実力チェック 公開問題を1年分(6問)、時間を計って解く 間違えた問題ごとに、つまずいた理由を書けた
2日目 擬似言語の書き方 変数・代入・条件分岐・繰返しの書き方を確かめる 記号の意味で迷わずに読める
3日目 トレース 変数の値の移り変わりを表に書いて追う 短いプログラムの結果を、表を使って出せる
4日目 配列 要素番号と要素数を意識して読む ループの最後の1回を正しく追える
5日目 関数と手続 引数と戻り値の流れを追う 呼び出しの前後で値がどう変わるか説明できる
6日目 情報セキュリティ 事例問題の読み方を確かめる 問題文から会社の構成を書き出せる
7日目 解き直しと計画 1日目の問題を解き直し、受験日と残りの計画を決める 次の4週間でやることが決まった

ここからは、1日ずつ中身を見ていきます。

1日目:公開問題で実力を測る

最初の日は、勉強を始める前に、いまの実力を測ります。教材を読むより先に解いてみることで、どこから手をつけるべきかがはっきりします。

使うのは、IPAが無料で公開している公開問題です。基本情報技術者試験の科目Bの公開問題は1年分が6問で、問1から問5が擬似言語の問題、問6が情報セキュリティの問題になっています。

本番と同じく1問5分を目安に、6問を30分で解いてみてください。解き終えたら答え合わせをして、間違えた問題ごとに理由を一言で書き残します。

間違えた理由 7日間のうち、とくに時間をかける日
記号や書き方の意味が分からなかった 2日目
途中で変数の値が分からなくなった 3日目
配列の何番目を見ているのか迷った 4日目
別の関数を呼ぶところで流れを見失った 5日目
セキュリティの問題文が長くて整理できなかった 6日目

点数そのものは気にしなくて大丈夫です。この日の目的は、自分のつまずき方を知ることにあります。公開問題の入手先と使い方は、こちらの記事でまとめています。

【関連記事】基本情報 科目Bの過去問はどこで解ける?公開問題の使い方と勉強法

2日目:擬似言語の書き方を確かめる

2日目は、擬似言語の書き方を一通り確かめます。科目Aの勉強ではほとんど出てこなかった記号が多いので、ここで迷いをなくしておくと、3日目以降がずっと楽になります。

確かめておきたいのは、次のような書き方です。

書き方 意味
整数型: x 整数を入れる変数 x を用意する
x ← 5 x に 5 を入れる(代入)
if (条件) 〜 endif 条件が成り立つときだけ中を実行する
while (条件) 〜 endwhile 条件が成り立つあいだ、中をくり返す
for (i を 1 から 4 まで 1 ずつ増やす) 〜 endfor i を1から4まで変えながら、中をくり返す

とくに間違えやすいのが、← の向きです。右の値を左の変数に入れる、と読みます。数学の等号と同じだと思っていると、x ← x + 1 のような行で混乱します。

3日目:変数の値を表で追う

3日目は、トレースの練習をします。トレースとは、プログラムを1行ずつ実行したつもりになって、変数の値がどう変わるかを追うことです。

次の短いプログラムで試してみましょう。

整数型: i, goukei
goukei ← 0
for (i を 1 から 4 まで 1 ずつ増やす)
  goukei ← goukei + i
endfor

頭の中だけで追うと、途中で値を取り違えます。紙に表を書いて、1回くり返すごとに1行ずつ埋めていきます。

くり返しの回数 i 足したあとの goukei
1回目 1 1
2回目 2 3
3回目 3 6
4回目 4 10

最後の goukei は10です。答えだけでなく、途中の値も表に残しておくのがこつです。間違えたときに、どの行でずれたのかをあとから探せます。

表の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【関連記事】擬似言語のトレース表の書き方|科目Bで変数の値を追う手順

4日目:配列の何番目を見ているかを追う

4日目は配列です。配列とは、同じ種類の値をいくつも並べて入れておける入れ物のことで、科目Bではほとんどの問題に出てきます。

科目Bの問題文には、多くの場合「配列の要素番号は1から始まる」と書かれています。要素数が5の配列なら、要素番号は1から5までです。0から数えるプログラミング言語に慣れている人ほど、ここで1つずれやすくなります。

この日は、ループが何回まわり、最後の1回でどの要素を見ているかを、3日目と同じ表で確かめてください。たとえば、要素数が5の配列 data の値を後ろから順に見るループなら、表は次のようになります。

くり返しの回数 i 見ている要素
1回目 5 data[5](いちばん後ろ)
2回目 4 data[4]
5回目 1 data[1](いちばん前)

表にすると、最初の1回と最後の1回でどの要素を見ているかが、ひと目で分かります。この2か所を正しく追えれば、配列の問題の多くは解けるようになります。

【関連記事】擬似言語の配列と添字がわからない人へ|要素数・二次元配列の読み方を解説

5日目:関数と手続の呼び出しを追う

5日目は、関数と手続です。科目Bでは、1つのプログラムの中で別の関数を呼び出し、その結果を使って処理を続ける問題がよく出ます。

迷いやすいのは、呼び出した先へ移ったあと、どこへ戻ってくるのかという点です。呼び出すときに渡す値(引数)と、呼び出した先から返ってくる値(戻り値)を、表に分けて書いておくと流れを見失いません。

【関連記事】擬似言語の手続と関数の違いとは?引数・戻り値と変数の有効範囲を解説

2日目から5日目までは、紙の上で追うだけでなく、実際にプログラムを動かして答えを確かめると理解が早まります。Giji Academy の擬似言語シミュレーターでは、擬似言語のプログラムをブラウザ上で1行ずつ実行し、変数の値が変わる様子を見られます。自分で書いた表と見比べれば、どの行でずれたのかがすぐに分かります。

6日目:情報セキュリティの問題の読み方を確かめる

6日目は情報セキュリティです。問題数はおよそ4問と少なめですが、20問のうちの2割なので、手放すには大きすぎる数です。

科目Bの情報セキュリティの問題は、ある会社の状況を説明した長い文章を読み、リスクや対策を選ぶ形で出ます。専門用語の暗記よりも、問題文から状況を整理する力が問われます。

この日は、1日目に解いた問6をもう一度開いて、次の順番で読み直してみてください。

順番 やること
1 設問を先に読み、何を選ぶ問題なのかを確かめる
2 登場する会社や人と、それぞれの立場を書き出す
3 社内、社外、クラウドなど、機器がどこにあるかを書き出す
4 何かが変わった、何かが起きた、という記述に印を付ける
5 選択肢を1つずつ、書き出したメモに照らして確かめる

セキュリティの問題は、文章だけで追うと状況がつかみにくいものです。Giji Academy のセキュリティ講座では、問題に出てくる会社のネットワーク構成をシミュレーターに表示しながら、科目Bの情報セキュリティの考え方を学べます。

擬似言語との勉強時間の配分は、こちらの記事で詳しく考えています。

【関連記事】基本情報 科目Bの情報セキュリティ対策|擬似言語との勉強時間の配分を解説

7日目:解き直して、受験日と残りの計画を決める

最後の日は、1日目と同じ公開問題を、もう一度時間を計って解きます。答えを覚えている問題もあると思いますが、それでかまいません。今度は答えにたどり着くまでの途中の値を、自分で説明できるかを確かめてください。

1日目と比べて、つまずいた理由が減っていれば、7日間の点検は役目を果たしています。まだ残っている理由が、これからの重点です。

そのうえで、受験日を決めます。科目A免除には1年の有効期間があり、2026年12月からは試験の休止も予定されています。有効期間の終わりと休止の時期を見比べて、いつまでに受けるかを先に決めておきましょう。

受験日が決まったら、そこから逆算して残りの期間の計画を立てます。1か月で仕上げる場合の進め方は、こちらの記事が参考になります。

【関連記事】基本情報科目Bを1か月で攻略する勉強スケジュール|初心者向け学習計画

7日間を続けるためのこつ

7日間は短いようで、仕事や学校と並べると意外に途切れやすいものです。続けるために意識したいことを、表にまとめました。

こつ 理由
1日の時間を先に決める 60分と決めておくと、始めるまでの迷いが減る
解けなかった問題は理由だけ書いて先へ進む 1問で止まると、7日間の流れが崩れる
表は紙に書く 画面だけで追うより、どこでずれたかを見返しやすい
1日休んでも、次の日のテーマから再開する 遅れを取り戻そうと2日分を詰め込むと、どちらも浅くなる

完璧に進める必要はありません。7日たったときに、自分の弱点と受験日が決まっていれば十分です。

まとめ

ここまでの内容を振り返ります。

科目A免除が決まったら、最初の7日間で科目Bの実力を測り、弱点を1日ずつ点検しましょう。1日目に公開問題を解いて、つまずいた理由を書き残すのが出発点です。

2日目から5日目は、擬似言語の書き方、トレース、配列、関数と手続を順に確かめます。6日目は情報セキュリティの問題の読み方、7日目は解き直しと計画づくりです。

科目Aの勉強に使うはずだった時間を、そのまま科目Bに回せるのが免除の大きな利点です。この7日間で足場を固めて、自信を持って受験日を迎えましょう。

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Giji Academy の学習画面。左に教材、右にシミュレーター 擬似言語の学習を始める

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