基本情報科目Bの配点は1問何点?合格ラインと得点戦略を初心者向けに解説

公開日: 2026-07-01

基本情報技術者試験の科目Bを勉強していると、気になるのが配点です。

1問何点なのか。 何問正解すれば合格なのか。 擬似言語と情報セキュリティのどちらで何点取ればいいのか。

ここがわからないと、勉強の優先順位も立てにくいですよね。

結論からいうと、科目Bは1,000点満点で、科目評価点600点以上が合格基準です。

ただし、20問だから1問50点と単純に考えるのは危険です。基本情報技術者試験ではIRTに基づいて評価点が算出されるため、単純な素点の足し算とは限りません。

この記事では、IPA公式情報をもとに、科目Bの配点、合格ライン、何問を目標にすべきか、そして擬似言語と情報セキュリティの得点戦略をわかりやすく解説します。

基本情報科目Bの配点を公式情報で確認しよう

まず、IPA公式情報を確認しましょう。

IPAの基本情報技術者試験ページでは、科目Bは試験時間100分、出題形式は多肢選択式、出題数と解答数は20問とされています。

また、試験要綱では、基本情報技術者試験の科目Bは1,000点満点で、科目評価点600点が基準点とされています。

つまり、科目Bは20問すべてに解答し、最終的な評価点が600点以上であれば、科目Bの基準を満たすということです。

項目 科目Bの内容
試験時間 100分
出題形式 多肢選択式
出題数 20問
解答数 20問
満点 1,000点
合格基準 科目評価点600点以上
採点方式 IRTに基づく評価点方式

ここで大切なのは、配点と出題数だけを見るのではなく、採点方式まで確認することです。

科目Bは20問なので、つい1問50点と考えたくなります。しかし、IPAの試験要綱では、基本情報技術者試験はIRTに基づいて解答結果から評価点を算出するとされています。

IRTとは、IRTとは、Item Response Theory(項目応答理論)のことです。 試験では、単純に「正解数 × 1問の点数」で点数を出すのではなく、各問題への解答結果をもとに評価点を算出する考え方です。

1問50点と考えてよいのか

多くの人が知りたいのは、ここだと思います。

科目Bは20問で1,000点満点だから、1問50点なのではないか。そう考えるのは自然です。

単純な割り算をすると、次のようになります。

1,000点 ÷ 20問 = 50点

しかし、公式上は、科目Bの点数は単純に1問50点で足し算されるとは説明されていません。

IPAの試験要綱では、基本情報技術者試験においてはIRT、つまり項目応答理論に基づいて評価点を算出するとされています。さらに、基本情報技術者試験の問題別配点割合もIRTによると示されています。

つまり、「1問50点」と決め打ちするのは正確ではありません。

わかりやすく言うと、受験者側が試験中に「この問題を取れば50点」と計算するタイプの試験ではないということです。

目安としては使えるが、保証ではない

とはいえ、勉強の目安として、20問中どのくらい正解したいかを考えることはできます。

もし単純計算なら、600点は1,000点満点の6割です。20問の6割は12問です。

ただし、これはあくまで単純計算の目安です。

IRTによる評価点方式である以上、12問正解すれば必ず合格、11問なら必ず不合格、と断定することはできません。

試験対策としては、ギリギリ12問を目指すより、14問以上を安定して取れる状態を目標にするほうが安全です。

何問正解を目標にすべきか

では、受験者は何問正解を目標にすればよいのでしょうか。

公式に何問正解で合格と示されているわけではないため、ここからは学習戦略としての目安です。

目標正解数 状態の目安 コメント
10問以下 かなり不安定 基礎の見直しが必要
11〜12問 合格ライン付近の可能性 IRTのため安全圏とは言いにくい
13〜14問 現実的な合格圏を狙える ミスを減らせば安定しやすい
15問以上 かなり安心しやすい 擬似言語とセキュリティの両方が必要

初心者におすすめしたいのは、まず13問を目標にすることです。

最初から15問以上を目指すと、難問まで完璧にしようとして疲れてしまうことがあります。一方で、12問ぴったりを目標にすると、当日のミスに弱くなります。

だから、学習の途中では13問、直前期には14問以上を安定して取れる状態を目指すのが現実的です。

科目Aと科目Bはそれぞれ600点が必要

基本情報技術者試験では、科目Aと科目Bの両方で基準点を満たす必要があります。

科目Aが高得点でも、科目Bが600点未満なら合格できません。逆に、科目Bが高得点でも、科目Aが基準点に届かなければ合格できません。

ここは、初心者が見落としやすいポイントです。

科目 満点 基準点
科目A 1,000点 科目評価点600点
科目B 1,000点 科目評価点600点

科目Bだけで総合点を補う、という考え方はできません。

それぞれの科目で600点以上を取る必要があります。

科目Bの中身は何が出るのか

配点を考えるには、科目Bの中身も知っておく必要があります。

IPAの科目Bサンプル問題では、科目Bはアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの二つの分野で構成されると示されています。

また、同資料では、出題割合の想定としてアルゴリズムとプログラミングが8割、情報セキュリティが2割とされています。

単純に20問で考えると、アルゴリズムとプログラミングが約16問、情報セキュリティが約4問というイメージです。

分野 想定割合 20問で考えた目安
アルゴリズムとプログラミング 8割 約16問
情報セキュリティ 2割 約4問

この割合を見ると、科目Bでは擬似言語を避けて通ることはできません。

情報セキュリティだけで合格ラインまで持っていくのは難しいです。

擬似言語と情報セキュリティの優先順位は、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】基本情報科目Bで擬似言語と情報セキュリティ、どちらから対策すべき?

配点から考える得点戦略

配点を知る目的は、点数を細かく計算することではありません。

どこに時間を使うべきかを決めるためです。

科目Bでは、アルゴリズムとプログラミングの比重が大きいため、擬似言語を読めるようにすることが最優先です。

ただし、情報セキュリティを捨てるのも危険です。

情報セキュリティは問題数の割合は少なめですが、対策すれば得点源にしやすい分野です。用語を覚えるだけでなく、状況を読んで適切な対策を選ぶ練習をしておきましょう。

分野 狙い方
擬似言語 全問完璧ではなく、頻出パターンを安定させる
情報セキュリティ 取りこぼしを減らして得点源にする
難問 時間を使いすぎない
見直し ケアレスミスを減らす

私の感覚でも、試験で大事なのは満点を取りにいくことではありません。

取れる問題を落とさないことです。特に科目Bは時間との勝負にもなります。

サンプルコードで考える:得点源にしやすい問題

科目Bでは、すべての擬似言語問題が難問というわけではありません。

基本的な処理を正しく追えば解ける問題もあります。

たとえば、次のようなカウント処理です。科目Bの擬似言語の記述形式に寄せています。

○整数型: countPass(整数型の配列: scores)
整数型: count ← 0
整数型: i

for (i を 1 から scoresの要素数 まで 1 ずつ増やす)
    if (scores[i] ≧ 60)
        count ← count + 1
    endif
endfor

return count

この関数は、配列scoresの中から60以上の点数の個数を数えます。

見るべき主役はcountです。countがいつ増えるかを追えば、処理の目的が見えてきます。

i scores[i] scores[i] ≧ 60 count
初期 - - 0
1 80 1
2 45 1
3 60 2
4 72 3

このような問題を確実に取れるようにすると、科目Bの得点は安定しやすくなります。

逆に、毎回難問ばかりを追いかけると、基礎問題のミスが残りやすくなります。

600点を超えるための勉強順

配点を踏まえると、勉強順も見えてきます。

初心者の場合は、いきなり難しいアルゴリズムに入るより、短い擬似言語を読めるようにすることから始めましょう。

順番 やること 目的
1 短い擬似言語を読む 処理を追う感覚をつかむ
2 トレース表を書く 変数の変化を見える化する
3 カウント、合計、探索を練習する 得点源になる型を増やす
4 情報セキュリティを並行する 取りこぼしを減らす
5 本番形式で時間を測る 20問100分に慣れる

この順番なら、配点の大きい擬似言語を早めに鍛えつつ、情報セキュリティも捨てずに進められます。

時間配分が不安な方は、以下の記事も参考になります。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bで時間が足りない人へ|擬似言語問題を速く読むコツ

1問あたり何分で解くべきか

科目Bは100分で20問です。

単純計算では、1問あたり5分です。

100分 ÷ 20問 = 5分

ただし、すべての問題を同じ時間で解く必要はありません。

擬似言語の難しい問題には時間がかかります。一方で、情報セキュリティや短い問題は早めに解けることもあります。

おすすめは、最初の1周で解ける問題を拾い、悩む問題に時間を使いすぎないことです。

問題の状態 対応
すぐ方針が見える そのまま解く
2〜3分で追えそう トレースして解く
何を追うかわからない 印をつけて後回し
明らかに時間がかかる 捨て問候補にする

科目Bでは、1問にこだわりすぎると、取れる問題まで落としてしまいます。

配点を考えるなら、難問1問に10分以上使うより、標準問題を2問拾うほうが得点につながることがあります。

私が考える配点の見方

私の個人的な見解ですが、科目Bの配点で本当に大切なのは、1問何点かを細かく考えることではありません。

大切なのは、どの問題を安定して取れるようにするかです。

実務でも、難しいコードを全部一気に理解しようとはしません。まず、入力と出力を見ます。次に、主役の変数を探します。

科目Bの擬似言語でも同じです。

取れる問題を見極める。追うべき変数を絞る。わからない問題に時間を使いすぎない。

この考え方が、600点を超えるためにはかなり重要です。

よくある誤解

最後に、科目Bの配点でよくある誤解を整理します。

ここを間違えると、勉強の方針もズレやすくなります。

誤解 正しくは
1問50点と決まっている IRTに基づく評価点方式
12問正解なら必ず合格 公式に固定正解数は示されていない
科目Aで高得点なら科目Bを補える 科目A・科目Bそれぞれ600点以上が必要
情報セキュリティだけで科目Bを突破できる 科目Bはアルゴリズムとプログラミングの比重が大きい
難問を解けないと合格できない 標準問題を落とさないことが重要

配点を調べることは大切です。

ただ、配点を知っただけでは合格には近づきません。配点をもとに、何を優先して勉強するかまで決めることが大切です。

まとめ

基本情報技術者試験の科目Bは、100分で20問を解く試験です。

配点は1,000点満点で、科目評価点600点以上が基準点です。

ただし、20問だから1問50点と単純に決めるのは正確ではありません。基本情報技術者試験では、IRTに基づいて評価点が算出されます。

そのため、何問正解すれば必ず合格と断定することもできません。

学習上の目安としては、まず13問、直前期には14問以上を安定して取れる状態を目指すのがおすすめです。

科目Bは、擬似言語と情報セキュリティの両方を対策する必要があります。

特に擬似言語は比重が大きく、読めるようになるまでに時間がかかります。早めに短いコードから練習しましょう。

配点を知る目的は、不安になることではありません。

どこに時間を使うべきかを決めることです。

まずは取れる問題を増やし、標準問題を落とさない状態を作りましょう。

それが、科目Bで600点を超えるための一番現実的な戦略です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

参考情報

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