基本情報は科目AとB、どっちから勉強する?先に科目Bと言い切る理由について解説!
基本情報技術者試験の勉強を始めるとき、誰もが最初にぶつかる分かれ道があります。
科目Aと科目B、どっちから手をつけるべきか。
参考書は科目Aから並んでいるし、順番どおりAからが自然な気もする。でも、科目Bの方が難しいと聞くし、先にやるべきなのか。
迷いますよね。
先に私の結論をお伝えします。初心者は、科目Bの擬似言語から始めるべきです。
ただし、この結論には理由と、いくつかの例外があります。この記事では、学習順の考え方を根拠から解説し、あなたに合った進め方を一緒に決めていきます。
まず、2つの科目の性質を知る¶
順番を決める前に、敵の性質を整理しましょう。
科目Aと科目Bは、同じ試験でありながら、求められる能力がまったく違います。
| 観点 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 中身 | IT知識の四択60問 | 擬似言語の読解+セキュリティ20問 |
| 求められる力 | 暗記と知識 | 読解と思考 |
| 実力の伸び方 | 勉強量に比例して伸びる | 慣れるまで伸びず、あるとき急に伸びる |
| 直前の詰め込み | 効く | ほぼ効かない |
| 中断からの復帰 | しやすい | 感覚が鈍りやすい |
注目してほしいのは、実力の伸び方の違いです。
科目Aは、覚えた分だけ点になる、素直な科目です。
一方、科目Bの擬似言語は、語学に似ています。**最初はまったく読めず、成長を実感できない停滞期が続く。そして、ある日を境に急に読めるようになる。
この性質の違いが、学習順の答えを決めます。
科目Bから始めるべき、3つの理由¶
初心者に科目B先行をすすめる理由は3つあります。
理由1:育つのに時間がかかるものから植える¶
擬似言語の読解力は、育つのに時間がかかる作物です。
直前に水をやっても、間に合いません。
だから、学習期間の最初に種を植えて、長い時間をかけて育てる。暗記が主体で直前でも伸びる科目Aは、後からでも収穫が間に合います。
農業と同じで、育つのが遅いものから先に植える。これが試験計画の大原則です。
理由2:最大の不安を、最初に潰せる¶
多くの受験者にとって、科目Bは正体不明の不安です。
この不安を抱えたまま科目Aを勉強していると、いつも心のどこかに、でも科目Bが待っている、という影が差します。
先に科目Bへ触れてしまえば、敵の正体がわかります。
正体がわかった敵は、ただの課題です。難しくても、やることが見えていれば人は進めます。メンタル戦略としても、科目B先行は理にかなっているのです。
理由3:挫折するなら、早い方がいい¶
シビアな話ですが、大事なことです。
もし擬似言語がどうしても合わず、学習方法の見直しや期間の延長が必要になるなら、それは早く判明した方がいい。
科目Aを3ヶ月やり終えたあとに科目Bの壁に激突するのと、初日に壁の高さを知って計画を立てるのとでは、立て直しのしやすさが違います。
科目Bから始めることは、リスクの早期発見でもあるのです。
ただし、完全なB先行ではなく、並行が最強¶
ここまで科目B先行を推してきましたが、実際の進め方には補足があります。
主役は科目B、ただし科目Aも並行して薄く回す。これが最強の形です。
理由は2つ。
まず、科目Aの知識の一部は、科目Bの理解を助けます。2進数、データ構造、セキュリティ用語。科目Aで学ぶ基礎知識が、擬似言語の問題文を読む土台になるのです。
もうひとつは、気分転換です。擬似言語の重い思考に疲れたとき、科目Aの一問一答は良い箸休めになります。勉強の中で休む場所があると、学習全体が続きやすくなります。
時間配分の目安を示します。
| 学習フェーズ | 科目Bの比重 | 科目Aの比重 |
|---|---|---|
| 序盤(1〜2ヶ月目) | 7 | 3 |
| 中盤 | 6 | 4 |
| 終盤(試験前1ヶ月) | 5 | 5 |
序盤は擬似言語に厚く投資し、終盤に向けて科目Aの暗記を仕上げていく。この傾斜が、両科目の性質に合った配分です。
科目Bの学習は、動かして学べる環境で始めるのが最短です。擬似言語学習サイトのGiji Academyなら、初日から擬似言語に触れて、敵の正体を知るところから始められます。
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例外:科目Aから始めた方がいい人¶
冒頭で予告した例外の話です。
次に当てはまる人は、科目Aからの着手も合理的です。
1つ目は、IT用語にまったく触れたことがない人。
変数やCPUという言葉レベルから初めての場合、擬似言語の問題文自体が読めません。科目Aの基礎分野で最低限の語彙を作ってから科目Bへ入る方が、結果的に速いことがあります。ただし、科目Aを完璧にしてから、ではなく、2〜3週間の語彙づくりと割り切ってください。
2つ目は、科目A免除制度を利用する人。
認定講座の修了試験に合格すると科目Aが免除される制度があります。このルートの人は、修了試験の日程に合わせて科目Aを先に仕上げ、その後は科目Bに全振りする、という順番が自動的に決まります。
3つ目は、試験まで残り1ヶ月を切っていて、かつIT知識に自信がある人。この場合は伸びしろの大きい方から埋める短期戦略になります。
自分がどのタイプか迷ったら、まず科目Bのサンプル問題を1問見てみてください。問題文の日本語が理解できるなら、科目B先行で大丈夫です。
私が新人研修の設計で学んだ、順番の力¶
私は、新人研修のカリキュラム設計に関わったことがあります。
そこで痛感したのが、同じ教材でも、順番で結果が変わるという事実です。
ある年、座学(知識)を全部終えてから演習(コード)に入る構成にしたところ、演習フェーズで脱落者が続出しました。座学の貯金は、使わないうちに蒸発していたのです。
翌年、初日からコードに触れさせ、必要な知識を後から補給する構成に変えました。すると、脱落者が目に見えて減った。
知識は、使い道を知ってから学ぶと、定着が段違いなのです。
基本情報も同じ構造です。科目Aの知識は、科目Bという使い道を先に知っておくと、ただの暗記から、意味のわかる暗記に変わります。二分探索を擬似言語で追った経験のある人にとって、科目Aのアルゴリズム問題は、もはや暗記ではありません。
順番は、努力の効率を左右する戦略変数です。軽く考えず、自分の状況に合わせて選んでください。
決めたら、初日の一歩を小さくする¶
学習順が決まったら、最後のアドバイスです。
初日にやることを、思い切り小さくしてください。
科目B先行と決めた人の初日は、擬似言語のコードを1つ、眺めて動かしてみるだけで十分です。参考書を1章読むぞ、と意気込むと、初日の重さが2日目の腰を重くします。
小さく始めて、毎日続ける。順番の戦略は、継続の仕組みとセットで初めて機能します。
勉強時間全体の見積もりはこちらの記事で詳しく解説しています。。
【関連記事】基本情報の科目B対策に必要な勉強時間は?初心者向けの目安とスケジュールを解説
科目Bの中でも何から手をつけるかを迷っている人は、こちらもご覧ください。
【関連記事】基本情報技術者試験は何から勉強したらいい?初心者向けに優先順位を解説
まとめ:主役は科目B、科目Aは並行して薄く¶
科目AとBの学習順は、初心者なら科目Bの擬似言語から。
理由は、育つのに時間がかかる読解力を先に植えること、最大の不安を早く正体見せること、そしてリスクの早期発見です。
ただし完全な直列ではなく、科目Bを主役に、科目Aを3割ほど並行させる形が最強です。序盤7対3、終盤5対5の傾斜配分を目安にしてください。
IT用語が完全にゼロの人と、科目A免除ルートの人は例外。自分の状況で選びましょう。
順番が決まったら、初日は小さく。擬似言語のコードを1つ、動かしてみるところから。
その最初の一歩は、擬似言語学習サイトのGiji Academyで今日踏み出せます。
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