基本情報の科目B模擬試験はどこで受ける?20問形式の演習と復習のコツ

公開日: 2026-10-31

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科目Bを単元ごとに練習してきたけれど、本番と同じ20問を通して解いたことがない。模擬試験はどこで受ければいいのだろう。

試験日が近づいて、通しの練習をしておきたいと感じていませんか?

先に答えをお伝えします。科目Bの模擬試験は、決まった一つの場所で受けるものではありません。市販の問題集や学習サービスに付いている模擬試験を使うか、IPAの公開問題を20問の形に組んで、自分で時間を計って解くのが現実的な方法です。

そして、模擬試験で本当に差がつくのは、解いたあとの復習です。この記事では、模擬試験の材料の探し方、公開問題との違い、時間の記録のしかた、間違えた問題をトレースで解き直す手順を順番に説明します。

問題集や模擬試験を科目Aも含めてどう使い分けるかは、別の記事で扱っています。この記事は、科目Bの20問形式に絞って話を進めます。

科目Aも含めた演習量の決め方を知りたい人は、こちらの記事が参考になります。

【関連記事】基本情報の問題集・模擬試験はどう使う?演習量の決め方を解説

科目Bの本番の形を先に確かめる

模擬試験を組む前に、本番がどんな形なのかを確かめておきます。形が分かれば、どんな材料を集めればよいかも決まります。

基本情報技術者試験の科目Bは、20問を100分で解く試験です。出題される分野は、アルゴリズムとプログラミング、そして情報セキュリティの二つです。試験はCBT方式で行われます。CBT方式とは、会場のパソコンの画面に出た問題を読み、画面上で解答する方式のことです。

本番の形を、模擬試験を組むときに意識したい点と並べて表にしました。

本番の形 模擬試験で意識すること
20問を通して解く 単元ごとではなく、20問をまとめて解く
試験時間は100分 タイマーで100分を計り、途中で止めない
アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの2分野 両方の分野の問題を混ぜる
CBT方式で画面に問題が出る できれば画面で問題を読む
採点はIRT方式で、1,000点満点中600点以上が合格の基準 正答数は目安として扱い、点数に換算しすぎない

IRT方式とは、解答の結果から受験者の能力を推定して評価点を出す採点のしかたです。1問あたりの配点は公表されていないため、模擬試験の正答数をそのまま本番の点数に置きかえることはできません。

100分を20問で割ると1問5分

100分を20問で割ると、1問あたり5分です。擬似言語のプログラムを読み、値を追い、選択肢を選ぶまでを、平均5分で終える計算になります。

単元ごとの練習では、1問に10分以上かけても気になりません。ところが20問を通して解くと、前半で時間を使いすぎて、後半の問題を読む時間が足りなくなることがあります。模擬試験を受ける一番の目的は、この時間の感覚を本番の前に体で覚えることです。

時間が足りなくなる原因と、擬似言語を速く読むコツは、こちらの記事でくわしく説明しています。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bで時間が足りない人へ|擬似言語問題を速く読むコツ

科目Bの模擬試験の材料はどこで手に入るか

ここからは、20問形式で解くための材料の探し方です。手に入れ方は大きく分けて三つあります。

三つの手に入れ方を比べる

それぞれの特徴を表で比べました。どれが正解というより、自分の手元にある材料から始めるのが近道です。

手に入れ方 特徴 気をつけること
IPAの公開問題を20問に組む 本番を作っている側の問題なので、形式がいちばん確か 公開されている問題の数が多くなく、一度解いた問題も混ざる
市販の問題集に付いた模擬試験 20問がひとまとまりで用意されていることが多い 版が古いと、いまの出題形式と違うことがある
学習サービスの模擬試験 画面で解けて、時間の管理がしやすいものがある 問題数や形式が本番と同じかを、説明で確かめる

公開問題とは、IPA(情報処理推進機構)が過去の試験やサンプルとして公開している問題のことです。IPAのウェブサイトから、問題と解答を手に入れられます。

公開問題の探し方と使い方は、専用の記事にまとめてあります。

【関連記事】基本情報 科目Bの過去問はどこで解ける?公開問題の使い方と勉強法

公開問題と模擬試験の違い

公開問題と模擬試験は、似ているようで役割が違います。公開問題は、本番の問題の形を知るための見本です。模擬試験は、20問を100分で解き切る練習の場です。

公開問題を単元ごとにばらして解くと、形式には慣れても、20問を通す体力は身につきません。反対に、模擬試験ばかり受けて復習をしないと、同じ間違いを本番でも繰り返します。

おすすめの順番は、公開問題で形式に慣れたあと、試験日の2〜3週間前から20問形式の通し練習を始めることです。時期はあくまで目安なので、自分の勉強の進み具合に合わせて前後させてください。

公開問題で自分の模擬試験を組む方法

手元に20問の模擬試験が無い場合は、公開問題から自分で組めます。組み方の手順を表にしました。

手順 やること
1 公開問題の中から、まだ解いていない問題や、解いてから時間がたった問題を選ぶ
2 アルゴリズムとプログラミングの問題と、情報セキュリティの問題を両方入れて20問にする
3 問題の順番を入れ替え、易しい問題ばかりが前に来ないようにする
4 タイマーを100分に合わせ、途中で解答や解説を見ずに最後まで解く

一度解いた問題は、答えを覚えていることがあります。その場合は、正解したかどうかより、5分以内に理由をつけて答えを選べたかを見てください。理由が言えなければ、覚えていただけだと分かります。

20問を解くときの時間の記録

模擬試験は、正答数だけを記録しても役に立ちません。1問ごとにかかった時間を書いておくと、復習のときに大きな手がかりになります。

1問ごとに時間と手ごたえを書く

記録のしかたは単純です。問題を解き終えるたびに、経過時間と、自分の手ごたえを書き込みます。手ごたえは、自信あり、迷った、勘で選んだの三段階で十分です。

記録の例を表にしました。数値は書き方を示すための例です。

問題 かかった時間 手ごたえ 結果
問1 4分 自信あり 正解
問2 9分 迷った 不正解
問3 3分 自信あり 正解
問4 7分 勘で選んだ 正解

この記録で注目したいのは、問2と問4です。問2は時間をかけたのに間違えています。問4は正解していますが、勘で選んでいるので、本番では落とすかもしれません。

記録から分かる三つの型

記録を見返すと、問題はおおよそ三つの型に分かれます。型ごとに復習のしかたを変えると、効率よく弱点をつぶせます。

型 記録の特徴 復習で確かめること
読み違い型 時間をかけたのに不正解 どの行で値を読み違えたか
時間切れ型 5分を大きく超えている どこで手が止まったか、飛ばしてよかったか
まぐれ型 勘で選んで正解 正解の理由を自分で説明できるか

正解した問題でも、まぐれ型は復習の対象に入れます。正答数が同じでも、まぐれ型が多いと本番の結果は安定しません。

間違えた問題はトレースで解き直す

記録をつけたら、いよいよ復習です。科目Bの擬似言語の問題は、トレースで解き直すのがいちばん確かな方法です。トレースとは、プログラムを1行ずつ追いながら、変数の値がどう変わるかを書き出していくことです。

短いプログラムで手順を確かめる

トレースの手順を、短いプログラムで確かめてみます。次のプログラムは、1から5までの数のうち、偶数だけを足し合わせるものです。

整数型: total ← 0
整数型: i
for (i を 1 から 5 まで 1 ずつ増やす)
  if (i mod 2 が 0 と等しい)
    total ← total + i
  endif
endfor

mod は、割った余りを求める演算です。i mod 2 が 0 なら、i は2で割り切れる偶数です。

このプログラムを1行ずつ追い、変数の値を表に書き出します。

繰返しの回 i の値 i mod 2 if の判定 total の値
開始前 ― ― ― 0
1回目 1 1 偽 0
2回目 2 0 真 2
3回目 3 1 偽 2
4回目 4 0 真 6
5回目 5 1 偽 6

最後の total の値は6です。2と4を足した結果と一致しています。

復習でトレースを使う手順

模擬試験で間違えた問題も、同じように表を作って解き直します。手順は次の三段階です。

まず、試験中に自分が考えた値の変化を、思い出せる範囲で書きます。次に、問題のプログラムを1行ずつ追い、正しい値の変化を別の列に書きます。最後に、二つの列を見比べて、最初に値がずれた行を探します。

ずれた行が見つかれば、間違いの原因はほぼ分かります。繰返しの終わりの条件を読み違えたのか、配列の番号を一つずらしたのか、といった具体的な形で原因を言えるようになるまで、表を見直してください。

トレース表の書き方は、こちらの記事でさらにくわしく説明しています。

【関連記事】擬似言語のトレース表の書き方|科目Bで変数の値を追う手順を解説

情報セキュリティの問題の復習

情報セキュリティの問題は、プログラムを追う問題ではありません。会社や組織で起きた出来事を読み、どの対策が適切かを選ぶ問題が中心です。

復習では、正解の対策が、問題文のどの記述に対応しているかを確かめます。そのうえで、他の選択肢がなぜ合わないのかを一つずつ言葉にしてみてください。選択肢を消す理由が言えるようになると、初めて見る問題でも判断しやすくなります。

模擬試験の弱点を単元別の演習で埋める

復習で原因が分かったら、最後に同じ種類の問題で練習し直します。模擬試験の問題をもう一度解くだけでは、答えを覚えてしまい、本当に直ったかどうかが分かりません。

原因の単元に戻って練習する

原因と戻る先の単元を、表で対応させました。

間違いの原因 戻る単元
繰返しの回数や終わりの条件を読み違えた 繰返し
配列の番号がずれた 配列
条件の真と偽を取り違えた 条件分岐
手順の全体の流れがつかめなかった アルゴリズム
対策の選び方で迷った 情報セキュリティ

単元に戻ったら、易しい問題から解き直します。易しい問題で値を正しく追えるようになってから、本番に近い問題へ進むと、理解が崩れにくくなります。

科目Bの全体の出題内容と、単元のつながりを確かめたい人は、こちらの記事が役に立ちます。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説

Giji Academy で単元ごとに練習する

単元ごとの練習には、Giji Academy の擬似言語の講座も使えます。記法の基礎から、条件分岐、繰返し、配列、アルゴリズム、基本情報の科目B対策までが単元に分かれているので、模擬試験で見つかった弱点の単元に戻って練習できます。

擬似言語シミュレーターでは、プログラムをブラウザ上で1行ずつ実行し、変数の値が変わる様子を見られます。自分で書いたトレース表と、実際の値の変化を見比べる使い方ができます。

情報セキュリティの問題が弱点だった人には、セキュリティ講座があります。会社のネットワーク構成をシミュレーターに出しながら、科目Bの情報セキュリティの考え方を学べます。

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20問形式の通し練習は公開問題や市販の模擬試験で行い、見つかった弱点の練習に講座を使う、という分け方がおすすめです。通しで解く練習と単元ごとの練習を分けると、それぞれの目的がはっきりします。

単元別の練習に使うオンライン教材を比べたい人は、選び方の基準をこちらの記事でまとめています。

【関連記事】科目Bの有料オンライン教材はどう選ぶ?ブラウザ演習・解説・復習機能の比較基準

基本情報技術者試験の全体像に戻りたい人は、こちらの記事から確かめられます。

【関連記事】基本情報技術者試験とは?試験内容・難易度・勉強法を初心者向けに解説

まとめ

科目Bの模擬試験は、決まった場所で受けるものではありません。公開問題を20問の形に組むか、問題集や学習サービスの模擬試験を使い、100分を計って通しで解きます。

解くときは、1問ごとに時間と手ごたえを記録します。記録から、読み違い型、時間切れ型、まぐれ型を見分け、型ごとに復習のしかたを変えます。擬似言語の問題はトレース表で解き直し、最初に値がずれた行を探してください。

原因が分かったら、その単元に戻って易しい問題から練習し直します。模擬試験は点数を見るためではなく、弱点を見つけるための道具です。一回ごとに弱点を一つずつ減らしていけば、本番の100分を落ち着いて使えるようになります。

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