基本情報の科目B対策に必要な勉強時間は?初心者向けの目安とスケジュールを解説

公開日: 2026-07-03

基本情報技術者試験の勉強を始めるとき、まず気になるのが勉強時間ですよね。

特に科目Bは、擬似言語やアルゴリズムという聞き慣れない言葉が並ぶので、どれくらい時間がかかるのか不安になる人が多いです。

結論からいうと、科目B対策に必要な時間はあなたのスタート地点によって大きく変わります

プログラミング経験の有無で、必要な時間は2倍以上変わることも珍しくありません。

この記事では、経験別の勉強時間の目安、時間配分の考え方、そして限られた時間で得点を伸ばすスケジュールの組み方を、IT初心者向けに解説します。

科目Bの試験概要をまず押さえよう

勉強時間の話をする前に、科目Bがどんな試験なのかを確認しておきましょう。

敵の全体像を知らずに、必要な時間は見積もれません。

項目 内容
試験時間 100分
出題数 20問(全問必須)
出題分野 アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティ
評価方法 1000点満点で600点以上が合格基準

出題の中心は、擬似言語を使ったアルゴリズムとプログラミングの問題です。

そこに情報セキュリティの問題が加わる構成になっています。

つまり科目B対策とは、実質的には擬似言語を読めるようになるための対策だと考えて差し支えありません。

配点や合格ラインの詳しい話は、こちらの記事でまとめています。

【関連記事】基本情報科目Bの配点は1問何点?合格ラインと得点戦略を初心者向けに解説

経験別に見る科目Bの勉強時間の目安

それでは本題です。

科目Bの合格レベルに達するまでの勉強時間を、スタート地点別に整理しました。

なお、この数字は私がこれまで指導や相談を受けてきた経験に基づく目安です。公式に定められた時間ではないので、あくまで計画の出発点として使ってください。

スタート地点 勉強時間の目安 期間の目安(1日1時間の場合)
プログラミング完全未経験 80〜150時間 3〜5ヶ月
学校や独学で少し触れた 50〜80時間 2〜3ヶ月
実務でコードを書いている 20〜40時間 1ヶ月前後

数字に幅があるのは、理解のスピードに個人差があるからです。

大事なのは、この時間の中身です。同じ100時間でも、使い方によって結果はまったく変わります。

未経験者の時間が長くなる理由

未経験の方の時間が長いのは、擬似言語の文法を覚える前に、プログラムの考え方そのものに慣れる時間が必要だからです。

変数とは何か。処理が上から順に実行されるとはどういうことか。

経験者が無意識にできていることを、ゼロから身につける段階があります。

ここを焦って飛ばすと、後の演習がすべて苦行になります。逆にいえば、最初の土台づくりに時間をかけた人ほど、後半の伸びが速いです。

未経験からの学習の全体像は、こちらの記事も参考にしてください。

【関連記事】プログラミング未経験でも科目Bの擬似言語は解ける?必要な考え方を解説します!

勉強時間の中身はどう配分すべきか

合計時間の目安がわかったら、次は配分です。

未経験の方が100時間を使う場合の、おすすめの配分を示します。

フェーズ 内容 配分の目安
基礎理解 変数、条件分岐、繰り返し、配列の読み方 25時間
トレース練習 短いコードを表で追う練習 30時間
アルゴリズム学習 探索、ソート、再帰などの定番 25時間
実戦演習 サンプル問題・公開問題を時間を計って解く 15時間
セキュリティ対策 科目Bの情報セキュリティ問題 5時間

見てのとおり、基礎とトレースだけで半分以上を占めています。

意外に思いませんか。

多くの受験者は、いきなり問題演習から入って挫折します。読み方の土台がないまま問題を解くのは、単語を知らずに英語の長文を読むようなものだからです。

トレースとは、変数の値を1行ずつ表に書きながらコードを追う練習のことです。地味ですが、科目Bの実力はトレースの量に比例するといっても言い過ぎではありません。

1日の勉強時間は短くても大丈夫

まとまった時間が取れないから無理だ、と思った方もいるかもしれません。

安心してください。科目Bの勉強は、1日30分でも十分に成立します。

むしろ、週末に5時間まとめてやるより、毎日30分の方が効果的です。

擬似言語の読解は、語学に似ています。毎日少しずつ触れることで、読むスピードが自然と上がっていくのです。

短いコードのトレースなら、通勤時間や昼休みでも1問できます。

期間別のモデルスケジュール

ここからは、試験日までの期間に応じたスケジュール例を紹介します。

自分の残り期間に近いものを、たたき台にしてください。

3ヶ月プラン(未経験者の標準)

未経験の方に、いちばんおすすめしたいのが3ヶ月プランです。

期間 やること 目標
1ヶ月目 文法の基礎学習とトレース練習 短いコードを1人で追える
2ヶ月目 定番アルゴリズムの学習 探索・ソート・再帰の型を知る
3ヶ月目 サンプル問題演習と弱点補強 時間内に解き切る感覚をつかむ

1ヶ月目は、問題を解かなくて構いません。

読める行を1行ずつ増やすことだけに集中してください。

2ヶ月目で定番アルゴリズムに触れると、1ヶ月目の基礎が急につながり始めます。ここが一番楽しい時期です。

3ヶ月目は、必ず時間を計って解いてください。100分で20問という感覚は、演習でしか身につきません。

1ヶ月プラン(経験者・短期集中型)

実務経験がある方や、試験まで時間がない方向けのプランです。

最初の1週間で擬似言語特有の記法を確認し、2週目からサンプル問題に入ります。

経験者がつまずくのは、実は文法ではなく擬似言語独特の表記です。代入記号や配列の添字が1始まりである点など、慣れている言語との違いを最初に潰しておきましょう。

3週目と4週目は演習と復習の繰り返しです。間違えた問題は、正解の選択肢でトレースし直すところまでやってください。

私が考える、時間より大事なこと

私はエンジニアとして10年働いてきましたが、資格試験の相談を受けるたびに伝えていることがあります。

それは、合計時間よりも継続の密度が結果を決めるということです。

過去に、200時間勉強しても科目Bに届かなかった人と、60時間で合格した未経験の人を見てきました。

2人の違いは、才能ではありません。

200時間の人は、解説を読んで分かった気になる勉強を繰り返していました。一方で60時間の人は、1問ごとに必ず自分の手でトレース表を書いていました。

読む勉強と、書く勉強。この差が、時間効率の差になります。

もうひとつ大事なのは、勉強時間を記録することです。

今日は何時間やった、今週は合計何時間、と見えるようにするだけで、モチベーションの維持がぐっと楽になります。目安の時間と自分の現在地を比べられるのも利点です。

完璧なスケジュールを組むことより、昨日より1問多くトレースすること。

その積み重ねが、いちばんの近道です。

勉強時間が足りないと感じたときの優先順位

試験日が近づいてきて、時間が足りないと焦ることもあるでしょう。

そんなときは、全部をやろうとせず、優先順位をつけてください。

まず最優先は、基本の制御構造です。条件分岐と繰り返しの読み方が固まっていないなら、アルゴリズムの暗記より先にここへ戻ります。

次に、情報セキュリティ分野の確認です。

科目Bのセキュリティ問題は、擬似言語ほどの読解力を必要としない問題が中心です。短い時間でも得点の底上げにつながりやすい分野といえます。

逆に、後回しでよいのは難しい応用アルゴリズムです。

全問正解する必要はありません。合格基準は600点です。取れる問題を確実に取る戦略に切り替えましょう。

擬似言語とセキュリティのどちらを優先すべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

【関連記事】基本情報科目Bで擬似言語と情報セキュリティ、どちらから対策すべき?

勉強時間に関するよくある質問

最後に、勉強時間についてよく聞かれる質問に答えておきます。

科目Aと科目Bはどちらに時間をかけるべき?

初心者の方は、科目Bに多めの時間を確保してください。

科目Aは暗記でカバーできる範囲が広い一方、科目Bの読解力は一朝一夕には身につかないからです。

直前の詰め込みが効きにくいのが科目Bだと覚えておきましょう。

1日にたくさん勉強すれば期間は短縮できる?

ある程度は短縮できますが、限界があります。

擬似言語の読解は、寝ている間に定着が進むタイプのスキルです。1日8時間を1週間やるより、1日1時間を2ヶ月続ける方が、結果的に読めるようになる人が多いです。

勉強時間をかけても伸びを感じないときは?

やり方を疑ってください。時間ではなく、トレースを自分の手で書いているかを見直しましょう。

解説を読むだけの勉強になっていたら、そこが原因である可能性が高いです。

まとめ:勉強時間は目安、トレースの量が実力を決める

科目B対策に必要な勉強時間は、未経験なら80〜150時間、経験者なら20〜40時間程度が目安です。

ただし、この数字はあくまで計画のための出発点です。

時間配分では、基礎理解とトレース練習に半分以上を割いてください。いきなり問題演習に入るのが、いちばん多い失敗パターンです。

1日30分でも、毎日続ければ確実に読めるようになります。

そして何より、読む勉強ではなく書く勉強を。トレース表を自分の手で書いた量が、そのまま科目Bの得点力になります。

私が見てきた合格者は、例外なく手を動かしていました。

今日の30分から、始めてみませんか。

参考情報

擬似言語の基礎から応用まで学べる
Giji Academy

Giji Academyでは、擬似言語の基礎からアーキテクチャなどの応用的な内容まで幅広く学べます。
また、ブラウザ上で直接擬似言語コードを試すことができ、実践的なスキルを身につけることが可能です。

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