基本情報技術者試験は文系でも合格できる?IT初心者向けに勉強法と科目B対策をやさしく解説

公開日: 2026-07-09

基本情報技術者試験に興味はあるけれど、文系だから無理かもしれない。

そう感じて、申し込み前に手が止まっていませんか?

結論からいうと、基本情報技術者試験は文系でも十分に合格を目指せる試験です。

ただし、参考書を最初から読むだけだと、途中で苦しくなりやすいです。

特に文系・IT初心者の方がつまずきやすいのは、プログラミング経験が前提に見える科目Bです。

この記事では、基本情報技術者試験は文系でも大丈夫なのか、どこでつまずきやすいのか、どの順番で勉強すると合格に近づくのかを、IT初心者向けにやさしく解説します。

文系か理系かより大事なのは、処理を一行ずつ読む練習をしたかどうかです。

そして、その練習は才能ではなく、やり方で身につきます。

基本情報技術者試験は文系に難しい?

まず、文系にとって基本情報技術者試験が難しく見える理由を整理しましょう。

難しく感じるのは、能力が足りないからではありません。

見慣れない言葉が多く、何から理解すればいいのかわからないからです。

CPU、メモリ、データベース、ネットワーク、アルゴリズム、擬似言語。

こうした言葉が並ぶと、最初は外国語のように見えるかもしれません。

ただ、基本情報で問われるのは、高度な計算力だけではありません。

むしろ、文章を読んで状況を整理する力、条件を分けて考える力、手順を順番に追う力がとても重要です。

これは文系の人が普段から使っている力に近いです。

たとえば、現代文で登場人物の心情を追うとき、前後の文脈を確認しますよね。

法律や経済の文章を読むときも、定義を確認しながら筋道を追います。

基本情報の学習も、それに近い部分があります。

専門用語は必要ですが、本質は、問題文の条件を読み、処理の流れを整理する試験です。

文系が不利になりやすいポイント

文系が基本情報で不利になりやすいポイントは、理系科目が苦手だからというより、ITの前提知識が少ないことです。

つまり、スタート地点が少し後ろにあるだけです。

よくある不安を整理すると、次のようになります。

文系・IT初心者の不安 実際のところ 対策の考え方
数学が苦手 高度な数学より、基本的な計算や論理の理解が中心 公式暗記より、例題で意味をつかむ
プログラミング未経験 科目Bで擬似言語が出るため最初は戸惑いやすい 書くより先に読む練習をする
IT用語が多すぎる 科目Aは用語量が多く、最初は暗記負荷が高い 全体像をつかんでから反復する
何から勉強すべきかわからない 順番を間違えると遠回りしやすい 科目Bの基礎を早めに触る
仕事や学校と両立できるか不安 短時間でも継続できれば十分進められる 1日30分の学習単位に分ける

特に大きいのが、プログラミング未経験への不安です。

科目Bの擬似言語を見た瞬間に、自分には無理だと感じる人は多いです。

でも、最初からコードを書ける必要はありません。

基本情報の科目Bで大事なのは、コードを書く力よりも、書かれている処理を読んで追う力です。

ここを勘違いしないだけで、勉強のハードルはかなり下がります。

基本情報技術者試験の全体像

基本情報技術者試験は、大きく科目Aと科目Bに分かれています。

2026年7月時点のIPA公式情報では、科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問です。

CBT方式で実施され、受験者が試験日時や会場を選択する形式です。

申し込み前には、必ずIPA公式サイトで最新情報を確認してください。

ざっくり分けると、科目Aは知識問題、科目Bは読解と処理の追跡です。

区分 内容のイメージ 文系が意識したいこと
科目A IT用語、ネットワーク、データベース、セキュリティ、経営・マネジメントなど 暗記だけでなく、言葉の意味を自分の言葉にする
科目B 擬似言語、アルゴリズム、情報セキュリティ コードを一行ずつ読み、処理の流れを追う
共通 問題文の条件整理 先に結論を急がず、条件を丁寧に分ける

文系の人にとって、科目Aは用語の量が多くて大変です。

一方で、マネジメントやストラテジ系の分野は、ビジネスや社会の仕組みに近いため、比較的入りやすいこともあります。

科目Bは最初の見た目が怖いです。

しかし、練習方法が合えば、得点源に変えられる可能性があります。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説

文系こそ科目Bを早めに始めた方がいい

基本情報の勉強というと、まず科目Aの参考書を最初から読む人が多いです。

もちろん、それ自体は間違いではありません。

ただ、文系・IT初心者の場合は、科目Bを後回しにしすぎると危険です。

なぜなら、科目Bは短期間の丸暗記だけでは伸びにくいからです。

科目Aは知識を覚えることで点数が上がりやすい分野があります。

しかし、科目Bの擬似言語やアルゴリズムは、読解の型に慣れるまで時間がかかります。

たとえるなら、英単語の暗記と長文読解の違いです。

長文を読む速度は、日々の練習で少しずつ上がります。

擬似言語も同じです。

最初は1行読むだけで時間がかかります。

でも、条件分岐、繰返し、配列の読み方に慣れると、だんだん処理の流れが見えるようになります。

そのため、文系の方ほど、早い段階で科目Bに触れておくのがおすすめです。

科目Aを進めながら、科目Bを少しずつ混ぜる方が安全です。

【関連記事】基本情報は科目AとB、どっちから勉強する?先に科目Bと言い切る理由について解説!

擬似言語は文系でも読めるようになる

擬似言語と聞くと、プログラミング経験者だけが読めるものに見えるかもしれません。

でも、擬似言語は本物のプログラミング言語そのものではありません。

試験で処理の流れを表すための、共通の書き方です。

つまり、英語や数学というより、手順書に近いです。

次のような処理を見てみましょう。

合計 ← 0

for i を 1 から 5 まで 1 ずつ増やす
    合計 ← 合計 + i
endfor

合計を出力する

これは、1から5までの数字を順番に足して、最後に合計を出力する処理です。

実際に手で追うと、次のようになります。

iの値 合計に足す数 合計
1 1 1
2 2 3
3 3 6
4 4 10
5 5 15

難しい記号が出てきても、やっていることはシンプルです。

大事なのは、頭の中だけで理解しようとしないことです。

表に書く。

変数の値をメモする。

1行ずつ、今何が変わったのかを確認する。

この地味な作業が、科目Bではとても効きます。

プログラミングが得意な人ほど、最初はこうした地道なトレースをしています。

いきなり全体を雰囲気で読んでいるわけではありません。

Pythonと似ていると考えると少し楽になる

擬似言語は、Pythonのような読みやすい言語と似ている部分があります。

たとえば、先ほどの処理をPythonで書くと、次のようになります。

total = 0

for i in range(1, 6):
    total = total + i

print(total)

もちろん、試験でPythonを書くわけではありません。

ただ、変数に値を入れる、繰り返す、合計を更新するという考え方は同じです。

文系・IT初心者の方は、コードを暗記しようとしなくて大丈夫です。

まずは、処理を日本語に直して読んでください。

total = total + i は、数学の等式ではなく、今のtotalにiを足して、新しいtotalにするという意味です。

ここでつまずく人は多いです。

でも、これはセンスの問題ではありません。

プログラミング特有の読み方を知らないだけです。

【関連記事】擬似言語はPythonにそっくり?対応表で見ると一気に読めるようになる話

文系向けの勉強順序

では、文系・IT初心者はどの順番で勉強すればよいのでしょうか?

おすすめは、科目Aの全体像を軽くつかみつつ、早い段階で科目Bの擬似言語に触れる進め方です。

最初から完璧を目指す必要はありません。

むしろ、1周目はわからない言葉があって当然です。

ステップ 学習内容 目的
1 試験全体を知る 科目Aと科目Bの違いを把握する
2 科目Aを浅く1周する IT用語に見慣れる
3 擬似言語の基礎を学ぶ 変数、条件分岐、繰返しを読めるようにする
4 科目Aの頻出分野を反復する 知識問題で安定して点を取る
5 科目Bのトレース演習を増やす 処理を速く正確に追う
6 模擬問題で時間配分を確認する 本番で焦らない状態を作る

ポイントは、科目Bを特別なものとして遠ざけないことです。

毎日少しでもコードを見る時間を作ると、怖さが減っていきます。

最初は5分でも十分です。

1問を完璧に解けなくても、処理を3行だけ追う。

それだけでも、昨日より前に進んでいます。

科目Aは用語を丸暗記しすぎない

文系の方は、暗記に慣れている人も多いと思います。

その強みは、基本情報でも活かせます。

ただし、IT用語を単語カードのように丸暗記するだけだと、問題文で少し表現が変わったときに迷いやすいです。

たとえば、データベースの正規化を、表をきれいに分けることとだけ覚えると、問題で理由を聞かれたときに詰まります。

なぜ分けるのか。

何を防ぎたいのか。

どんな不都合を減らすのか。

このように、用語の意味を一段深く理解すると、文系の読解力が活きます。

IT用語は、現実の仕事や生活に置き換えると理解しやすいです。

ネットワークは荷物の配送。

データベースは整理された台帳。

セキュリティは鍵と本人確認。

最初はこのくらいのイメージで大丈夫です。

細かい定義は、問題演習をしながら少しずつ固めていきましょう。

科目Bは解き方を先に覚える

科目Bで大切なのは、知識を増やすことだけではありません。

解き方の手順を決めておくことです。

文系の人は、文章問題を読むときに最初から全文を理解しようとしがちです。

しかし、科目Bではそれが時間切れの原因になることがあります。

まず、問題で何を聞かれているのかを確認します。

次に、変数、配列、条件分岐、繰返しを見つけます。

そして、値が変わるところだけをメモしながら追います。

これだけで、読む場所がかなり絞られます。

特に配列の問題では、全部を頭の中で追わないことが大事です。

表にして、添字と値を分けて書くとミスが減ります。

data[1] ← 3
data[2] ← 5
data[3] ← 8

x ← data[1] + data[3]

この場合、xは3 + 8なので11です。

見た目はコードですが、やっていることは表から値を取り出して足しているだけです。

資料から必要な数字を探して計算する感覚で読めば大丈夫です。

擬似言語学習サイトのGiji Academyで手を動かして学ぶ

擬似言語は、読むだけだとわかった気になりやすい分野です。

特に文系・IT初心者の方は、参考書の解説を読んだときは理解できたのに、自分で問題を解くと手が止まることがあります。

これは理解力が低いからではなく、頭の中だけで処理を追う練習が足りていないからです。

擬似言語学習サイトのGiji Academyでは、記法の基礎、条件分岐、繰返し、配列、探索・整列、アルゴリズム読解まで段階的に練習できます。

環境構築は不要で、コードを書いて、動かして、出力で確かめながら学べます。

文系の方にとって大きいのは、間違えたときにすぐ確認できることです。

紙の上だけで勉強していると、なぜ間違えたのかがぼんやりしがちです。

でも、実行結果を見ながら学ぶと、ここで値が変わったのか、ここで条件に入らなかったのかと確認できます。

擬似言語の勉強を始めるなら、まずはGiji Academyの無料体験から触ってみてください。

登録不要で試せるので、文系でも読めそうかを確認する最初の一歩に向いています。

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文系がやりがちな失敗

文系・IT初心者が基本情報で失敗しやすいパターンもあります。

ここを先に知っておくと、遠回りを避けやすくなります。

1つ目は、科目Aだけを長く勉強し続けることです。科目Bを後回しにしすぎると、試験直前に焦ります。

2つ目は、擬似言語を眺めるだけで終わることです。コードは読むだけでなく、値をメモして追う必要があります。

3つ目は、わからない問題をすぐ解説に逃がすことです。もちろん解説を読むことは大事です。ただ、1分でもいいので、自分の手で変数の値を追ってから解説を見る方が力になります。

4つ目は、完璧主義になりすぎることです。文系の方は、理解してから次へ進みたい人が多いかもしれません。でもIT学習では、先に進んでから戻ることで理解できることも多いです。

最初から100点を狙わなくて大丈夫です。60点を安定して取るための勉強に切り替えましょう。

1日30分から始める学習スケジュール

仕事や学校があると、毎日長時間の勉強は難しいですよね。

その場合は、1日30分の小さな学習で十分です。

大切なのは、長時間やる日を作ることより、何度も触れることです。

たとえば、平日は次のように分けると続けやすいです。

曜日 学習内容 目安
科目Aの用語学習 30分
擬似言語の基礎 30分
科目Aの問題演習 30分
条件分岐・繰返しのトレース 30分
セキュリティ分野 30分
科目Bの演習 60分
間違えた問題の復習 30〜60分

文系の方は、最初の2週間で結果を求めすぎないことが大切です。

最初は、わからない言葉を減らす期間です。

3週間目くらいから、少しずつ問題文の意味がつながり始めます。

そして、科目Bはある日突然、全部わかるようになるわけではありません。

昨日より少し速く読める。

前より条件分岐で迷わなくなる。

この小さな変化を積み重ねることが、合格への近道です。

【関連記事】基本情報の科目B対策に必要な勉強時間は?初心者向けの目安とスケジュールを解説

文系の強みを活かす勉強法

文系だから不利と決めつける必要はありません。

むしろ、文系の強みが活きる場面は多いです。

問題文を丁寧に読む力、言葉の定義を確認する力、複数の条件を整理する力。

これらは、科目Aでも科目Bでも役に立ちます。

たとえば、情報セキュリティの問題では、誰が、何に、どのようなリスクを持っているのかを読み取る力が必要です。

これは文章読解に近いです。

アルゴリズムの問題でも、処理の目的を読み取る力が必要です。

なぜこの変数があるのか。 なぜここで繰返しが止まるのか。 どの条件のときに処理が変わるのか。

こうした問いを立てながら読める人は、伸びやすいです。

文系の強みを活かすには、暗記だけに寄せすぎないことです。

文章として理解する。

図や表にする。

自分の言葉で説明する。

この3つを意識すると、知識がバラバラになりにくくなります。

合格までに必要なのは才能ではなく慣れ

基本情報技術者試験は、文系にとって簡単な試験ではありません。

特にIT初心者の場合、最初の1か月は知らない言葉ばかりで不安になると思います。

でも、その不安は自然なものです。文系だから向いていないというサインではありません。私でも、新しい技術を学ぶときは最初に用語でつまずきます。

わからない言葉が多いと、誰でも難しく感じます。大事なのは、わからない状態を前提にして、少しずつ慣れることです。

科目Aは用語に触れる回数を増やす。 科目Bは擬似言語を手で追う回数を増やす。

この2つを続ければ、文系でも合格に近づけます。

特に科目Bは、早めに始めるほど有利です。最初は1問解くのに時間がかかっても大丈夫です。その1問を通して、変数、条件分岐、繰返し、配列の読み方が少しずつ身につきます。

まとめ

基本情報技術者試験は、文系でも合格を目指せます。

ただし、文系・IT初心者の場合は、勉強の順番がとても大切です。

科目Aだけを長く続けるのではなく、早い段階で科目Bの擬似言語に触れておきましょう。

擬似言語は、プログラミング経験者だけのものではありません。

処理を一行ずつ読み、値の変化を追う練習をすれば、少しずつ読めるようになります。

擬似言語学習サイトのGiji Academyでは、擬似言語を実行しながら、記法の基礎からアルゴリズム読解まで段階的に学べます。

文系で不安な方ほど、まずは手を動かして、コードが動く感覚をつかんでみてください。

文系だから無理ではありません。

まだ、読み方を知らないだけです。

今日から少しずつ、読める状態を作っていきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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