基本情報技術者試験の試験日はいつ?随時実施の仕組みと日程の決め方
基本情報の試験日を調べたのに、日付がどこにも書いていない。
検索しても「随時」としか出てこなくて、困っていませんか?
答えを先にお伝えします。基本情報技術者試験に、全国共通の試験日はありません。受験する日を、自分で決める試験になっています。
戸惑うかもしれませんが、これは受験者にとって有利な仕組みです。自分の仕上がりに合わせて日を選べるからです。
私はエンジニアとして10年以上、Webシステムの開発や運用に携わってきました。若手に資格を勧めるとき、いちばん多く受ける質問がこの試験日の話です。日付が決まっていないことで、かえって動き出せなくなる人がいます。
つまり、つまずいているのは情報が足りないからではありません。日程を自分で決める前提に切り替わっていないだけです。
この記事では、随時実施の仕組みから、試験日をいつに置くかの決め方までをお伝えします。試験そのものの概要をまだ押さえていない人は、先に親記事を読んでおくと話が早くなります。
【関連記事】基本情報技術者試験とは?試験内容・難易度・勉強法を初心者向けに解説
基本情報技術者試験の試験日は決まっていない¶
まず、いちばん大事なところを整理しておきましょう。
基本情報技術者試験は、令和5年度から年間を通じて随時実施される方式になりました。パソコンで解答するCBT方式で、会場と日時を受験者が選びます。
かつては春と秋の年2回、決まった日曜日に紙で受ける試験でした。いま検索して古い記事に当たると、その当時の情報が出てくることがあります。
方式が変わって何が違うのか、表で見比べてみましょう。
| 項目 | 以前の年2回方式 | 現在の随時実施 |
|---|---|---|
| 試験日 | 全国で同じ日曜日 | 自分で選んだ日 |
| 解答の方法 | マークシート | パソコンの画面 |
| 受けられる回数 | 年に2回まで | 条件を満たせば年内に複数回 |
| 結果を知るまで | 1か月以上 | 当日に得点の目安が分かる |
表のいちばん下は、独学の人にとって特に大きな違いです。手応えがその日に分かるので、次の動きをすぐ決められます。
通年で受けられる、の正確な意味¶
いつでも受けられると言われますが、365日どこでも空いているわけではありません。会場ごとに営業日と空席があり、試験を休止する期間も年度ごとに設けられます。
年度の切り替わりの時期などは、実施しない日が案内されることがあります。ですから、受けたい月の候補が決まったら、早めに空席を見ておくほうが安全です。
もう一つ知っておきたいのは、CBT方式では受験が難しい人のために、日程が決まった特別措置の試験が別に用意されていることです。該当するかもしれない場合は、申し込み前に主催元の案内を確認してください。
日付が決まっていない試験は、計画を立てた人が得をする¶
試験日が固定されていれば、誰でもその日に向かって走ります。自由に選べる試験では、決めた人だけが走り始めます。
逆に言えば、日を決めないまま勉強を続けると、いつまでも仕上がりません。ここが随時実施の唯一の弱点です。
勉強の全体像から日程を逆算したい人は、時系列でまとめた記事が役に立ちます。
【関連記事】基本情報の勉強ロードマップ|申し込みから合格までの進め方を解説
自分で試験日を決める仕組み¶
では、具体的にどうやって日が決まるのかを見ていきましょう。流れは思っているより単純です。
申し込みの画面で、会場と日付と開始時刻を選ぶ。これで試験日が確定します。
手続きの中で確認しておきたい点を、順番に並べました。
| 段階 | やること | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 1 | 利用者IDを登録する | 登録内容が受験時の本人確認に使われる |
| 2 | 会場を選ぶ | 自宅や職場から通える場所か |
| 3 | 日付と時刻を選ぶ | 空席は会場ごとに違う |
| 4 | 受験手数料を支払う | 申し込み後のキャンセルは受け付けられない |
支払いまで終われば、あとは当日に会場へ行くだけです。
受験手数料と締め切りは申し込み前に必ず確認する¶
受験手数料は7,500円(税込)です。申し込みや予約の変更は試験日の3日前までで、キャンセルや返金はできない扱いになっています。
金額や締め切りの条件は変わることがあります。そのため、ここに書いた数字をうのみにせず、申し込む時点で主催元と運営会社の案内を必ず見てください。
支払ってしまえば引き返せない、という仕組みは、勉強する側にはむしろ追い風です。私も資格の勉強では、先に申し込んでから教材を開くようにしていました。
会場と時刻は、当日の体調まで考えて選ぶ¶
どこで受けるかも、実は得点に関わります。慣れない場所へ長時間かけて移動すると、試験が始まる前に集中力を使ってしまいます。
会場の候補が複数あるなら、通いやすさを優先してください。下見までしなくても、駅からの道を地図で見ておくだけで当日が楽になります。
時刻の選び方にも好みが出ます。朝いちばんの枠なら1日を空けずに済み、午後の枠なら直前に見直す時間が取れます。
自分がどちらで力を出せるかは、時間を計った演習をしてみれば分かります。普段の勉強で頭が動く時間帯に合わせるのが無難です。
一度受けたら、次の受験まで待ち期間がある¶
同じ試験を受け直す場合、前回の受験日の翌日から数えて30日を超えた日以降でなければ、次の日程を指定できません。
たとえば4月1日に受けたなら、次に受けられるのは5月2日以降です。合否に関係なく、この待ち期間があります。
つまり連続して何度も挑めるわけではないので、1回目をできるだけ仕上げてから受けるのが得です。
もし思うような結果にならなかったときの立て直し方は、こちらの記事で扱っています。
【関連記事】基本情報に受からない原因は?科目別に立て直す手順を解説
試験日をいつに置くかの決め方¶
ここがこの記事の本題です。自由に選べるからこそ、決め方の基準を持っておきたいところです。
おすすめは、いまの勉強の進み具合から逆算する方法です。何か月後、と漠然と決めるよりずれません。
進み具合ごとの目安を表にしました。あくまで考え方の型として見てください。
| いまの状況 | 試験日の置き方 | 先に埋めること |
|---|---|---|
| まだ教材を選んでいる | 3か月ほど先に仮で置く | 科目Aを1周する |
| 科目Aの用語はだいたい分かる | 2か月先を目安にする | 科目Bの擬似言語に着手する |
| 科目Bの問題を半分は解ける | 1か月先に確定させる | 時間を計った演習を重ねる |
| 演習で合格ラインに届いている | 空席のある最短の日にする | 苦手分野だけ見直す |
表の2行目でつまずく人がいちばん多いです。科目Aは進むのに、科目Bで止まってしまうからです。
もし自分がどの行にいるか分からないなら、科目Bの問題を1問だけ解いてみてください。解けたか解けなかったかで、置く位置がはっきりします。
仮の日付を先に置いて、後から確定させる¶
いきなり申し込まなくて構いません。まずは手帳やカレンダーに、仮の受験日を書いてみてください。
仮の日が決まると、1週間にどれだけ進めればいいかが計算できます。そこまで来てから、実際の空席を見て確定させます。
仮の日を置くときは、仕事や学校の繁忙期を外しておくと続きます。直前の1週間に残業が重なると分かっているなら、その週は避けたほうが賢明です。
必要な勉強時間の目安から日付を決めたい人は、時間の記事が参考になります。
【関連記事】基本情報技術者試験の勉強時間は何時間?未経験・社会人別に目安と配分を解説
決めた日を守るために、残り日数で割って考える¶
日付が決まったら、残り日数から1日ぶんの量を出します。この計算を擬似言語で書くと、次のような形になります。
○整数型: 1日の学習時間(整数型: 残り日数, 整数型: 必要な総時間, 整数型: 済んだ時間)
整数型: 残り時間 ← 必要な総時間 - 済んだ時間
if (残り日数 ≦ 0)
return -1
endif
if (残り時間 ≦ 0)
return 0
endif
return 残り時間 ÷ 残り日数 の商 + 1
やっているのは割り算だけです。それでも、数字にしてみると1日の重さが見えてきます。
戻り値が現実的でない数になったら、試験日を後ろにずらす合図です。無理な計画のまま走るより、日を動かすほうが結果は良くなります。
擬似言語のコードがこのくらい読めれば、科目Bの入口は越えています。読み方に不安がある人は、科目Bの記事から始めてみてください。
【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説
日をずらすのは失敗ではない¶
仮の日に向けて進めてみて、間に合わないと分かることもあります。そのときは素直に後ろへずらしてください。
随時実施の良いところは、ここで無理をしなくていい点です。準備が足りないまま受けて待ち期間に入るより、2週間遅らせて受かるほうが早く終わります。
ただし、ずらすのは1回までと決めておきましょう。何度も動かせる日付は、結局いつまでも来ません。
試験日を決めたあとにやること¶
日程が決まってからの過ごし方も、少しだけ触れておきます。
やることは2つです。時間を計った演習と、当日の段取りの確認です。
当日は本人確認の書類が必要になります。何が使えるかは案内に書かれているので、前日までに手元を確かめておいてください。
本番と同じ時間で1回は通してみる¶
画面で解く試験は、紙とは違う疲れ方をします。特に科目Bは、コードを画面上で行き来しながら読むことになります。
だから一度は、時間を計って通しで解いてみてください。手応えがつかめると、当日の緊張がかなり減ります。
通しで解くのは、試験日の1週間前あたりが目安です。それより早いと不安になるだけで、直前すぎると直す時間が残りません。
結果が悪くても落ち込まないでください。本番前に弱点が出たなら、それは間に合ったということです。
過去問をどれだけ解くかで迷っている場合は、周回のしかたの記事が参考になります。
【関連記事】基本情報の過去問は何年分・何割解けばいい?周回のしかたを解説
科目Aと科目Bは同じ日にまとめて受ける¶
科目ごとに別の日を選ぶのではなく、1回の受験で科目Aと科目Bを続けて解きます。ここを勘違いしたまま計画を立てると、仕上げる順番がずれてしまいます。
前半で用語を答え、後半で擬似言語を読む。この流れを一度体験しておくと、当日の配分に迷いません。
言い換えると、試験日はどちらか片方が仕上がった時点では決められません。両方が同じ日に間に合うところに置く必要があります。
そして多くの人にとって、間に合わせるのが難しいのは科目Bの側です。だから日程を決めたら、残り時間の多くを擬似言語に回すのが現実的な配分になります。
独学で進めている人向けの組み立て方は、こちらの記事にまとめてあります。
【関連記事】基本情報技術者試験は独学で合格できる?初心者向けの進め方を解説
擬似言語は動かして慣れておく¶
科目Bの対策で効くのは、コードを目で追うだけで終わらせないことです。実際に動かすと、値の動きが体に入ります。
Giji Academy の擬似言語シミュレーターは、試験と同じ書き方のコードを1行ずつ実行して確かめられます。無料なので、試験日までの隙間時間に使ってみてください。
まとめ¶
基本情報技術者試験の試験日について、今日の内容を振り返っておきましょう。
| 押さえること | 内容 |
|---|---|
| 全国共通の試験日 | ない。通年で随時実施されている |
| 日程の決まり方 | 申し込みのときに会場・日付・時刻を選ぶ |
| 注意する点 | 休止期間や空席がある。変更は3日前まで |
| 再受験 | 前回の受験日の翌日から30日を超えた日以降 |
| 決め方のコツ | 仮の日を先に置き、残り日数から逆算する |
なお、ここに挙げた手続きの条件は変わることがあります。申し込む直前にもう一度、公式の案内で確かめる習慣をつけておくと安心です。
試験日が決まっていないことは、不便ではありません。あなたの都合に合わせられる、ということです。
大切なのは、日付を決めるのを先延ばしにしないことです。仮の日でいいので、今日カレンダーに書いてみてください。
書いた瞬間から、勉強の意味が変わります。ゴールのない練習ではなく、その日に向けた準備になるからです。
日が決まれば、やることは自然に絞られていきます。そこから先は、1日ぶんを積み上げるだけです。
私が現場で見てきた限り、資格を取る人と取らない人の差は勉強量よりも、申し込みのボタンを押したかどうかに表れていました。
自分で選んだ日に、自分の力で受けに行く。そう考えると、少し前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。