基本情報技術者試験の試験日はいつ?随時実施の仕組みと日程の決め方

公開日: 2026-09-12

基本情報の試験日を調べたのに、日付がどこにも書いていない。

検索しても「随時」としか出てこなくて、困っていませんか?

答えを先にお伝えします。基本情報技術者試験に、全国共通の試験日はありません。受験する日を、自分で決める試験になっています。

戸惑うかもしれませんが、これは受験者にとって有利な仕組みです。自分の仕上がりに合わせて日を選べるからです。

私はエンジニアとして10年以上、Webシステムの開発や運用に携わってきました。若手に資格を勧めるとき、いちばん多く受ける質問がこの試験日の話です。日付が決まっていないことで、かえって動き出せなくなる人がいます。

つまり、つまずいているのは情報が足りないからではありません。日程を自分で決める前提に切り替わっていないだけです。

この記事では、随時実施の仕組みから、試験日をいつに置くかの決め方までをお伝えします。試験そのものの概要をまだ押さえていない人は、先に親記事を読んでおくと話が早くなります。

【関連記事】基本情報技術者試験とは?試験内容・難易度・勉強法を初心者向けに解説

基本情報技術者試験の試験日は決まっていない

まず、いちばん大事なところを整理しておきましょう。

基本情報技術者試験は、令和5年度から年間を通じて随時実施される方式になりました。パソコンで解答するCBT方式で、会場と日時を受験者が選びます。

かつては春と秋の年2回、決まった日曜日に紙で受ける試験でした。いま検索して古い記事に当たると、その当時の情報が出てくることがあります。

方式が変わって何が違うのか、表で見比べてみましょう。

項目 以前の年2回方式 現在の随時実施
試験日 全国で同じ日曜日 自分で選んだ日
解答の方法 マークシート パソコンの画面
受けられる回数 年に2回まで 条件を満たせば年内に複数回
結果を知るまで 1か月以上 当日に得点の目安が分かる

表のいちばん下は、独学の人にとって特に大きな違いです。手応えがその日に分かるので、次の動きをすぐ決められます。

通年で受けられる、の正確な意味

いつでも受けられると言われますが、365日どこでも空いているわけではありません。会場ごとに営業日と空席があり、試験を休止する期間も年度ごとに設けられます。

年度の切り替わりの時期などは、実施しない日が案内されることがあります。ですから、受けたい月の候補が決まったら、早めに空席を見ておくほうが安全です。

もう一つ知っておきたいのは、CBT方式では受験が難しい人のために、日程が決まった特別措置の試験が別に用意されていることです。該当するかもしれない場合は、申し込み前に主催元の案内を確認してください。

日付が決まっていない試験は、計画を立てた人が得をする

試験日が固定されていれば、誰でもその日に向かって走ります。自由に選べる試験では、決めた人だけが走り始めます。

逆に言えば、日を決めないまま勉強を続けると、いつまでも仕上がりません。ここが随時実施の唯一の弱点です。

勉強の全体像から日程を逆算したい人は、時系列でまとめた記事が役に立ちます。

【関連記事】基本情報の勉強ロードマップ|申し込みから合格までの進め方を解説

自分で試験日を決める仕組み

では、具体的にどうやって日が決まるのかを見ていきましょう。流れは思っているより単純です。

申し込みの画面で、会場と日付と開始時刻を選ぶ。これで試験日が確定します。

手続きの中で確認しておきたい点を、順番に並べました。

段階 やること 気をつける点
1 利用者IDを登録する 登録内容が受験時の本人確認に使われる
2 会場を選ぶ 自宅や職場から通える場所か
3 日付と時刻を選ぶ 空席は会場ごとに違う
4 受験手数料を支払う 申し込み後のキャンセルは受け付けられない

支払いまで終われば、あとは当日に会場へ行くだけです。

受験手数料と締め切りは申し込み前に必ず確認する

受験手数料は7,500円(税込)です。申し込みや予約の変更は試験日の3日前までで、キャンセルや返金はできない扱いになっています。

金額や締め切りの条件は変わることがあります。そのため、ここに書いた数字をうのみにせず、申し込む時点で主催元と運営会社の案内を必ず見てください。

支払ってしまえば引き返せない、という仕組みは、勉強する側にはむしろ追い風です。私も資格の勉強では、先に申し込んでから教材を開くようにしていました。

会場と時刻は、当日の体調まで考えて選ぶ

どこで受けるかも、実は得点に関わります。慣れない場所へ長時間かけて移動すると、試験が始まる前に集中力を使ってしまいます。

会場の候補が複数あるなら、通いやすさを優先してください。下見までしなくても、駅からの道を地図で見ておくだけで当日が楽になります。

時刻の選び方にも好みが出ます。朝いちばんの枠なら1日を空けずに済み、午後の枠なら直前に見直す時間が取れます。

自分がどちらで力を出せるかは、時間を計った演習をしてみれば分かります。普段の勉強で頭が動く時間帯に合わせるのが無難です。

一度受けたら、次の受験まで待ち期間がある

同じ試験を受け直す場合、前回の受験日の翌日から数えて30日を超えた日以降でなければ、次の日程を指定できません。

たとえば4月1日に受けたなら、次に受けられるのは5月2日以降です。合否に関係なく、この待ち期間があります。

つまり連続して何度も挑めるわけではないので、1回目をできるだけ仕上げてから受けるのが得です。

もし思うような結果にならなかったときの立て直し方は、こちらの記事で扱っています。

【関連記事】基本情報に受からない原因は?科目別に立て直す手順を解説

試験日をいつに置くかの決め方

ここがこの記事の本題です。自由に選べるからこそ、決め方の基準を持っておきたいところです。

おすすめは、いまの勉強の進み具合から逆算する方法です。何か月後、と漠然と決めるよりずれません。

進み具合ごとの目安を表にしました。あくまで考え方の型として見てください。

いまの状況 試験日の置き方 先に埋めること
まだ教材を選んでいる 3か月ほど先に仮で置く 科目Aを1周する
科目Aの用語はだいたい分かる 2か月先を目安にする 科目Bの擬似言語に着手する
科目Bの問題を半分は解ける 1か月先に確定させる 時間を計った演習を重ねる
演習で合格ラインに届いている 空席のある最短の日にする 苦手分野だけ見直す

表の2行目でつまずく人がいちばん多いです。科目Aは進むのに、科目Bで止まってしまうからです。

もし自分がどの行にいるか分からないなら、科目Bの問題を1問だけ解いてみてください。解けたか解けなかったかで、置く位置がはっきりします。

仮の日付を先に置いて、後から確定させる

いきなり申し込まなくて構いません。まずは手帳やカレンダーに、仮の受験日を書いてみてください。

仮の日が決まると、1週間にどれだけ進めればいいかが計算できます。そこまで来てから、実際の空席を見て確定させます。

仮の日を置くときは、仕事や学校の繁忙期を外しておくと続きます。直前の1週間に残業が重なると分かっているなら、その週は避けたほうが賢明です。

必要な勉強時間の目安から日付を決めたい人は、時間の記事が参考になります。

【関連記事】基本情報技術者試験の勉強時間は何時間?未経験・社会人別に目安と配分を解説

決めた日を守るために、残り日数で割って考える

日付が決まったら、残り日数から1日ぶんの量を出します。この計算を擬似言語で書くと、次のような形になります。

○整数型: 1日の学習時間(整数型: 残り日数, 整数型: 必要な総時間, 整数型: 済んだ時間)
  整数型: 残り時間 ← 必要な総時間 - 済んだ時間
  if (残り日数 ≦ 0)
    return -1
  endif
  if (残り時間 ≦ 0)
    return 0
  endif
  return 残り時間 ÷ 残り日数 の商 + 1

やっているのは割り算だけです。それでも、数字にしてみると1日の重さが見えてきます。

戻り値が現実的でない数になったら、試験日を後ろにずらす合図です。無理な計画のまま走るより、日を動かすほうが結果は良くなります。

擬似言語のコードがこのくらい読めれば、科目Bの入口は越えています。読み方に不安がある人は、科目Bの記事から始めてみてください。

【関連記事】基本情報技術者試験の科目Bとは?擬似言語・アルゴリズム対策を初心者向けに解説

日をずらすのは失敗ではない

仮の日に向けて進めてみて、間に合わないと分かることもあります。そのときは素直に後ろへずらしてください。

随時実施の良いところは、ここで無理をしなくていい点です。準備が足りないまま受けて待ち期間に入るより、2週間遅らせて受かるほうが早く終わります。

ただし、ずらすのは1回までと決めておきましょう。何度も動かせる日付は、結局いつまでも来ません。

試験日を決めたあとにやること

日程が決まってからの過ごし方も、少しだけ触れておきます。

やることは2つです。時間を計った演習と、当日の段取りの確認です。

当日は本人確認の書類が必要になります。何が使えるかは案内に書かれているので、前日までに手元を確かめておいてください。

本番と同じ時間で1回は通してみる

画面で解く試験は、紙とは違う疲れ方をします。特に科目Bは、コードを画面上で行き来しながら読むことになります。

だから一度は、時間を計って通しで解いてみてください。手応えがつかめると、当日の緊張がかなり減ります。

通しで解くのは、試験日の1週間前あたりが目安です。それより早いと不安になるだけで、直前すぎると直す時間が残りません。

結果が悪くても落ち込まないでください。本番前に弱点が出たなら、それは間に合ったということです。

過去問をどれだけ解くかで迷っている場合は、周回のしかたの記事が参考になります。

【関連記事】基本情報の過去問は何年分・何割解けばいい?周回のしかたを解説

科目Aと科目Bは同じ日にまとめて受ける

科目ごとに別の日を選ぶのではなく、1回の受験で科目Aと科目Bを続けて解きます。ここを勘違いしたまま計画を立てると、仕上げる順番がずれてしまいます。

前半で用語を答え、後半で擬似言語を読む。この流れを一度体験しておくと、当日の配分に迷いません。

言い換えると、試験日はどちらか片方が仕上がった時点では決められません。両方が同じ日に間に合うところに置く必要があります。

そして多くの人にとって、間に合わせるのが難しいのは科目Bの側です。だから日程を決めたら、残り時間の多くを擬似言語に回すのが現実的な配分になります。

独学で進めている人向けの組み立て方は、こちらの記事にまとめてあります。

【関連記事】基本情報技術者試験は独学で合格できる?初心者向けの進め方を解説

擬似言語は動かして慣れておく

科目Bの対策で効くのは、コードを目で追うだけで終わらせないことです。実際に動かすと、値の動きが体に入ります。

Giji Academy の擬似言語シミュレーターは、試験と同じ書き方のコードを1行ずつ実行して確かめられます。無料なので、試験日までの隙間時間に使ってみてください。

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まとめ

基本情報技術者試験の試験日について、今日の内容を振り返っておきましょう。

押さえること 内容
全国共通の試験日 ない。通年で随時実施されている
日程の決まり方 申し込みのときに会場・日付・時刻を選ぶ
注意する点 休止期間や空席がある。変更は3日前まで
再受験 前回の受験日の翌日から30日を超えた日以降
決め方のコツ 仮の日を先に置き、残り日数から逆算する

なお、ここに挙げた手続きの条件は変わることがあります。申し込む直前にもう一度、公式の案内で確かめる習慣をつけておくと安心です。

試験日が決まっていないことは、不便ではありません。あなたの都合に合わせられる、ということです。

大切なのは、日付を決めるのを先延ばしにしないことです。仮の日でいいので、今日カレンダーに書いてみてください。

書いた瞬間から、勉強の意味が変わります。ゴールのない練習ではなく、その日に向けた準備になるからです。

日が決まれば、やることは自然に絞られていきます。そこから先は、1日ぶんを積み上げるだけです。

私が現場で見てきた限り、資格を取る人と取らない人の差は勉強量よりも、申し込みのボタンを押したかどうかに表れていました。

自分で選んだ日に、自分の力で受けに行く。そう考えると、少し前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。

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